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郊外移住増は本当か?テレワークでどう変わる?賃貸住宅の可能性あれこれ

不動産投資全般/社会問題 ニュース

2020/06/22 配信

テレワークの進展で勤務先との距離から考える住まい選びに変化が生じるのではないかという見方が多いが……
テレワークの進展で勤務先との距離から考える住まい選びに変化が生じるのではないかという見方が多いが……

外出自粛期間にテレワークを体験した人が増えたことで会社への利便性以外で住宅を探す人が増える、つまり、郊外に目が向くのではないかという論調がある。

それ以外でも狭い住宅ではオンラインでの会議が難しいことから広い住宅に住替える人がいるとも。実際にはそれ以上に様々な動きが起きており、現時点ではどれが正しいかは分からない。だが、いずれにも可能性はある。では、どんなことが想定できるか。

郊外移住増は起きるか

これはすでに起きている。周囲の不動産会社からも、また、友人知人が引っ越したという話も少なからず聞く。だが、現時点で引っ越しているのは単身者、カップルが中心。ファミリーとなると動きたいとは思っていても、まだ決断には至れていないケースが少なくない。

また、横須賀市や町田市、八王子市などといった首都圏近郊の、それほど遠くはない場所に引っ越している例も多く、とりあえずの引っ越しという見方もある。広くて環境の良い、そして賃料の安い場所に引っ越して様子を見て、さらに機会があれば遠隔地にという例も今後、出てくるのではなかろうか。

環境という観点では海の近く、大きな公園の近くなど自然のある場所への移動が目につく。長らく自宅内にいることで自然が恋しくなったのだろうか。その観点でいうと都下、横浜市郊外など森林を利用した公園などがある場所に今後人気が集まるかもしれない。

現時点での郊外への引っ越しではどういう仕事をしているかもポイントになっている。テレワークが可能である、あるいはフリーランスなどで通勤が不要などといった人が動いているのである。

これについては今後も同様の傾向が続くはず。現場を離れられない業種やテレワークを良しとしない会社に勤務している人は動きたくても動けない可能性があり、世で言われているほど一気に郊外への流れが起こるとは思えない。

ただ、確実に郊外への流れは起きる。実際、現時点でも空家の掲示板サイトやリゾート物件サイトへのアクセス数、契約件数はコロナ禍下で大幅アップしているのである。

既存住宅への不満はチャンスへのきっかけ

一方で既存住宅へは様々な不満の声を聞く。だが、不満はうまく改善できればチャンスになる。たとえば、ある不動産会社では住戸内で過ごす時間が増えたことで同じ地域内、建物内でもバルコニーのある物件に引っ越したいというニーズがあると聞いた。

同様にマンションから小さくても庭のある一戸建てへ、公園の近くになど、前述とも重なるが、アウトドア志向とでもいうような流れが生まれ始めている。

これに応ずるとすれば、これまで使えなかった屋上を使えるようにする、敷地内で使われていなかった、入居者に使ってもらっても良い空間を整備してみる、ベンチを置いてみるなどの手もあるかもしれない。

DIYのニーズも高まっている。自粛期間中ホームセンターは非常に賑わっており、自宅にいる時間が長くなることで家に目を向ける人が増えたことが分かる。

一部にはあるものの、まだまだDIY可物件は少ない。リビングの壁一面のみなどとできる場所を限定するなどして可とすれば今まで以上に人目を惹く可能性はあるだろう。

たとえば古い物件なら押入れ内部のみをDIY可とする手がある。中板、枕棚を撤去、合板を貼った状態で好きにしても良いとすれば、退去後も合板を張り替えるだけで済む。1間の押入れならちょっとした書斎スペースにも使える広さがある。不足しているテレワークスペースとして使えるとアピールすれば面白いかもしれない。

テレワークに向いた場所がない、広さが足りないという声に対しては建物内に空室や使えるスペースがあれば提供するという手が考えられる。空室が埋まるまでの間、入居者に安価に提供するようにすればお互いに損はしないし、物置のような空間でも短時間、オンライン会議に使う程度であれば使えないことはなかろう。

また、それでニーズがあるようなら建物内、周辺に時間貸しという形で提供していく手もある。テレワークに関しては今後一進一退はあるだろうが、長い目で見れば確実に進んでいくはず。といっても新しい住宅であればそうした空間を織り込んだものにできようが、既存の住宅、まちにそうした機能を新たなに付加するのには空家、空き室利用が効率が良いはずだ。

解決しにくい騒音、インターネットの速度問題

ご近所との騒音問題も顕在化することになった。現状で不満が出た場合にはなかなか解決が難しいため、すぐに改善とはいかないが、これから作る場合には住戸間に収納を配するなど間取りなどでの工夫の余地はある。

ただ、騒音問題は建物単体での解決は難しく、それよりは建物内で互いが顔見知りになるような機会を設ける、家族構成、ライフスタイルの似た人たちに住んでもらうような仕掛けをするなどの工夫も必要だ。

在宅でかつオンライン会議などをする人が増えたせいか、Wi-Fiの速度に不満の声も多かった。これにも騒音問題とは異なる難しさがある。

というのは、なぜ遅いのかが物件次第であるため。事業者(主にプロバイダ)の問題なのか、設備の問題なのか、回線がどこまで来ているかの問題なのかなど、物件によって遅さの要因が異なるからで、しかも、面倒なことにその問題を解決したらどの程度早くなるかも分かりにくいからである。

インターネット回線の早さはベストエフォート、ある一定条件下でもっとも早い場合でと表記されるが、それがどの時点での状況を言うかも物件次第。本当に以前からそのスピードが出ていたのかも今となっては分からないこともある。

改善するためには導入時の事業者、管理会社、NTTなどの回線事業者に問合せ、自分の物件で遅い理由を知ることから始める必要があるが、率直なところ、それはかなりの手間。費用対効果、入居者との関係性やサービスをどう考えるかなど、いろいろな側面から検討したうえで考える必要があろう。

また、今後5Gが普及すればこの問題は解消するという意見もある。特に首都圏や関西の都心部であれば早い時期に普及する可能性もある。

他業種の変化にもチャンスが

住宅以外での変化も不動産ビジネスに取り込める可能性がある。たとえば今回のコロナ禍ではフードデリバリーに注目が集まった。

以前、そのために海外、日本でもゴーストレストランという調理だけのキッチンが登場していることを伝えたが、コロナ禍下でゴーストキッチン参入を決めたという投資家がいた。店を構えないのであれば立地は問わずに済むため、不利な物件を安くで使える点がメリットだ。

宿泊施設が苦戦をしているが、そのうちには安く売却される、賃貸市場に出される物件も出てきている。価格、賃料次第だが、すでに改装されたゲストハウスを再度住宅に戻すような動きもあり得るかもしれない。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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