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10年間空き家だった家を再生、利回り25%。 風水に詳しい妻と二人三脚で空き家を再生し「開運ハウス」へ

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2022/03/25 配信

中学校卒業後からリフォーム業に従事し、リフォーム業の傍ら、3年前から空き家再生を手掛ける桂宏行さん。

風水に詳しい奥様と一緒に壁紙の色を考えるなどして、長年人が住んでいなかった空き家をリフォームし、貸している。そして、再生した住まいのことを、売る人も住む人も、みんながハッピーになればとの思いを込めて「開運ハウス」と呼んでいるそうだ。空き家をどう入手して、いかに再生させていくのか、詳しく話を聞いた。

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本業で一般住宅のリフォームを行う桂宏行さん。空き家の相談を受けることが増えてきたことから、空き家投資を行うようになった。

残置物の処理だけで1ヶ月半!
2年かけてリフォームして、利回り25%。

一般住宅のリフォーム業を行っている桂さんのもとには空き家に関する相談が後をたたない。誰も家を継ぐ人がおらず、空き家のまま何年も放置された家をどうするといいのかなど、内容はさまざまだが、空き家を放置しておいていいことは1つもない。人が住まないと家はどんどん朽ちていってしまう。

とはいえ思い入れのある家を壊したり、売ったりするのは忍びないと、なかなか空き家を手放す決心つかない人も多いものだ。

「私は人生をどんどん明るい方向に切り開く『開運キャラ』で生きてきました。空き家問題に関する相談を受けるなかで空き家をリフォームすることで、空き家問題の解決と、家賃収入につながり、一石二鳥になると思い、空き家投資を始めました」

最初に購入したのは2019年、埼玉県川越市で、250万で購入した空き家である。知人の紹介で話がきた。

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埼玉県川越市で購入した250万円の空き家。

「布団が引きっぱなしで、冷蔵庫、人形、タンス、謎の手紙、現金などありとあらゆるものが外回りにも溢れ出し、残置物の処分だけで、一ヶ月ほどかかりました」

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【ビフォー】10年間も空き家になっており、残置物の処理に手間取った。キッチンの様子。
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【アフター】夫婦二人三脚でリフォームしたキッチン。電気、ガス、水道に関する部分は外注するも、それ以外は自分でリフォームした。

当時桂さんが住んでいたのは、東京のあきる野市。本業のリフォームの作業があるなか、休みの日や手が空いた日に川越に行き、リフォームをした。水回りとガス、電気の配線工事は自分ではできないため、業者さんに依頼。リフォーム費用は総額100万円ほど。

木造2階建ての3LDKで、1階に2部屋あったが、キッチンと和室を1つの部屋にして、フローリングにした。

「購入から2年くらいかけてゆっくりリフォームしました。1軒目だったのでできることは自分でやってみたいと研究もかねてリフォームしました。妻が風水に詳しく、北側やトイレに明るい色を用いるといいなど妻の意見も参考にしました」

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【アフター】妻の意見を参考に壁面の色を決め、漆喰を塗ったトイレ。

客付けは、大家さん自ら募集できるサイト「ウチコミ」で、自分で撮った写真を掲載。募集開始から2〜3ケ月で北海道から転勤で移り住む一家で入居者が決まった。家賃は7万5000円、利回りは25%となる。

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【ビフォー】川越の空き家。押し入れの活用も工夫し、扉を外してリフォーム。
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【アフター】1軒目、川越の空き家。押し入れを工夫して、部屋の一部として使えるようにした。

山梨で空き家を2軒購入。さらに近くの空き家を
無料で借りて、再生することに!

山梨県で850万円の空き家を見つけると、気に入って、家族で住むことに。これが移住のきっかけとなる。こちらは住宅ローンで購入した。その後、山梨県甲府市で3軒目となる空き家を180万円、現金で購入した。こちらは不動産情報サイトで売りに出ているのを見つけた。

「当初、買い手がすでに決まっていたのですが、ローンの審査が通らなかったようで、前の人が買えないことになり、現金で購入することを前提に、180万円で購入しました」

築60年の一軒家で、残置物がたくさんある状態で、雨漏りもあった。雨漏り部分は自分で直せると判断し、購入を決めた。さらに今、この物件のすぐ裏手にある空き家も状態が悪いことから、所有者を調べて、連絡を取り、リフォームをすることに。

「自分はリフォーム屋で、無料でリフォームさせていただくから、貸してもらえないかと連絡をしたら、どうぞお願いしますということになりました。お風呂がないので、リフォームして、倉庫として貸そうと考えています」

狙っているのは築40〜50年くらいの家、
雨漏り程度ならOK、傾いている家は買わない

投資目的で、空き家を買う場合、買うかどうかの見極めポイントは?

「土地の値段や立地条件を重視し、路線価を調べて交渉して、相場か相場以下で買います。特に昭和30〜40年代の築40〜50年ぐらいの家が理想的で、手が出しやすい価格帯で売りに出ていることが多い。雨漏りしている程度なら、自分で直せるので買いますが、傾いているようなものは補修に時間がかかるので、手を出しません」

空き家はそのままでは治安も悪いし、地域の雰囲気も悪くなる。人が新たに住むことで、どんどん住む人も地域も笑顔になって、盛り上がっていくような、そんな「開運ハウス」を増やしていきたいと桂さんはいう。

「空き家を抱えて困っている人はたくさんいます。空き家を買うなら、知識がある人に相談して買うこと。1軒目で失敗しては、せっかくやろうと思っているのにお金も時間もパワーも無駄になります。もっと空き家を買ってみようという人が出てきて空き家問題を、その地域で解決できていければいいと思っています」

大事なことは根気強く探すことと、その地域のいい職人さんとつながることだという。職人さんと良好な関係を構築するためには適正価格で仕事を頼むことが重要だ。

そうして愛情をかけて家を直していくことで再び住むことができる状態になる。手間がかかるデメリットもあるが、家がよみがえり、人が移り住み、感謝される喜びはひとしおのようである。

健美家編集部(協力:高橋洋子(たかはしようこ))

高橋洋子

https://yo-coo.wixsite.com/home

■ 主な経歴

暮らしのジャーナリスト。ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、情報誌などの編集を経てライターに。価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、おトクなマネー情報の研究に目覚め、FP資格を取得。住宅、マネー関連の執筆活動を行う。

■ 主な著書

  • 『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)
  • 『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)
  • 『最新保険業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』(秀和システム)など

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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