自宅を売却しても住み続けられる。不動産フランチャイズを展開するハウスドゥ(京都市)は、「ハウス・リースバック」として2013年10月に導入し、業績を伸ばしている。あらかじめ自宅に住む期間を設定した上で同社が買い取り、売却後にリース契約で設定期限まで住み続けられる。賃貸期限に限りはなく、一度手放した後でも期限終了後に買い戻しができる。
売り主は、売却時に現金一括で代金が受け取れ、買い替え時の仮住まいの用意も不要だ。このため同社では、住宅買い換えの手付金や教育費など一時的な資金需要に充当するなどの利用も想定して導入したところヒット。丸の内にも拠点を構えており、東京での引き合いが強まっている。
こうした消費者の資金需要に着目して不動産大手も同じようなサービスを導入した。大京穴吹不動産は3月28日、分譲マンションを対象に「買い取り賃貸居住サービス」を始めた。居住者は自宅の売却後に同社と賃貸借契約を結んで最長2年間、賃貸として住み続けられる商品。定期賃貸借契約で敷金1カ月、礼金と原状回復はなし。同社は、「自宅を売却して資金を得たいが今すぐ引っ越しできない」といったニーズに応えるという。
2年間の賃借後
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