賃貸物件を運営していく上で重要なのが「出口戦略」を考えることです。簡単にいえば、「現在おこなっているその物件での経営を強制的に、より利益を得る形で終わらせる」ということです。
不動産業者に物件の購入を相談するときも「出口戦略をしっかり考えましょう」と言われるケースは少なくないと思います。
ただし、金融機関が物件購入の資金を融資するときは必ずしも「出口戦略」を想定しているわけではなく、注意が必要です。「出口」に向かうときには、その理由をしっかり説明しなければならないことが多いでしょう。
次に、「出口戦略」の主なパターンを見ていきたいと思います。
@収益物件として売却する
物件を人に賃貸したまま、収益物件として売ることを指します。
単純化していえば、貸している期間に得た家賃収入の総額と売却価格の合計が、購入した時の価格を上回っていれば、その物件での「出口戦略」は成功といえるでしょう。物件そのものの価値は多くの場合で下落を免れませんから、家賃収入を勘案して考えなければなりません。
たとえば、3000万円で買った物件を家賃6万円で10年間貸し、2500万円で売ったケースを考えてみましょう。
10年間で得た家賃
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