伸び率はバブル期を超える高水準
消費回復、28.8%減だった4~6月期の反動も
政府が11月16日発表した2020年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比5.0%増、このペースが1年間続くと仮定した年率換算で21.4%増となった。
バブル期の1989年10~12月期(年率12.0%増)を超え、比較できる80年以降では最高の伸びだ。ただ、足元では再び新型コロナの感染が拡大しており、経済が冷え込む恐れが強まっている。経済状況は賃貸市場にも影響を及ぼすだけに、注意が必要だ。
7~9月期GDPが高い伸び率を示したのは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4~6月期に年率28.8%減と戦後最悪の落ち込みを見せた反動の側面が大きい。
項目ごとにみると、伸びを引っ張ったのはGDPの半分以上を占める個人消費。前期比4.7%増、年率換算で20.1%増と、こちらも80年以降で最大の伸び率となった。加えて輸出も好調で、7.0%増だった。
個人消費が伸びたのは、5月下旬に緊急事態宣言が全面的に解除され、企業や個人の外出自粛も緩和されたことで、外食、
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