あらゆる常識がくつがえされることになった今年を不動産業界の専門家はどう見ているのか? 2020年を専門家が振り返る座談会が12月18日に不動産活用ネットワーク、通称「フドカツ」主催でオンライン開催された。どんな話題が上がったのかを紹介する。
都心部の空室が増加
郊外のほうが痛手は少ない
まずは賃貸管理の専門家の立場から、全国で22万戸の物件を管理する、株式会社ハウスメイトマネジメントの伊部 尚子氏が、賃貸物件におけるコロナの影響について語った。
「コロナが広がった当初は、滞納の増加を心配しましたが、想定していたほど、増えなかったですね。家賃保証会社の働きで、督促や回収が行われた影響で、家賃の支払いが難しければ、退去する流れができ、その結果、空室が増えているのが現状です」
退去のなかには、オンライン授業は増えたことで、実家から通学することにした学生も多い。リモートワークが普及したことで、単身赴任が不要になり、単身者向けの賃貸を解約する動きも多く見られた。
「学生や外国人のニーズが急減し
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