不動産投資・経営戦略の学びにも有用なJ-REIT投資。今回は、J-REIT個別銘柄への投資判断を行う上で重要な指標となる「NAV倍率」について説明した後、コロナ下のJ-REITの動向を分析する。
やや専門的ではあるが、「NAV倍率」はJ-REITへの理解が深まる重要な指標あるため、ぜひ読み進めてもらいたい。
NAV倍率
NAV倍率は、各J-REIT銘柄の「不動産価格(時価)に対する割安感」を示す指標だ。
NAV倍率は、「投資口価格 ÷. 1口当たりNAV」で計算される。
NAV(Net Asset Value、純資産)とは、J-REITが保有する不動産を、すべて時価(鑑定評価額)で売却して、社債や借入金などの借金を返した後に、J-REITに残るお金の金額を意味する。
そして、一口当たりNAVは、J-REITに残ったお金を、発行済みの投資口に均等に分けた金額を表す。
つまり、J-REITが持つ不動産を全部売却した後に、投資口を1口持つ投資家に支払われるお金の金額(現在時点の清算価値)が、1口当たりNAVである。
NAV倍率が1を上回っているということは、そのJ-REIT銘柄の市場価格(投資家目線の評価)
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