住宅ローンコンサルティングのMFS(東京都新宿区)は、同社が提供するサービス「モゲチェック」利用者の住宅ローン情報を分析し、マイナス金利導入後1年を振り返ったところ、金利の削減効果が限定的であることがわかった。
モゲチェックは、住宅ローンを借り換えた場合の借り換えメリット額を算出し、銀行ランキングを表示するアプリ。今回そのユーザー2万人を分析した。
マイナス金利後の借り換え適用金利は変動金利で約0.1%、全期間固定で約0.5%低下していることを受けて、同社ではローン残高2500万円、残り期間30年をモデルケースとして、金利低下が総返済額をいくら引き下げる効果があるかを試算した結果、平均74万円となった。住宅ローン債務者が全国約1200万人いるので、マイナス金利により約9兆円(1200万人×74万円)の金利削減余地が生じたとしている。
だが、マイナス金利導入による潜在的な金利削減額9兆円も、実際の借り換え、もしくは基準金利引き下げによる金利削減額は約4400億円で潜在減額の5%しか実現できていないとした。5%にとどまる理由は、「借り換えを行う人が少ない」と「基準金利を引き下げた銀行が少ない(全
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