長期金利の指標である新発10年もの国債の金利が上昇しており、長期固定金利の借入については、金利の上昇リスクが高まっている。
ところで、皆さんはこう思ったことはないだろうか。
銀行に預金を預けると、0.001%程度しか利息が付かないのに、いざ融資を受けるとなると平気で数%の利息が取られる。銀行はもうけすぎなのではないかと。
金融機関の収益管理の基礎
その疑問を解明するために、金融機関はどのように収益を管理しているのかを見ていこう。
例えば町の魚屋が商品である魚を魚市場で仕入れてくるように、金融機関も商品となるお金を金融市場(※)から仕入れている。
魚市場と金融市場の違いは、魚市場の場合は、魚の売り手(漁師など)と魚の買い手(魚屋など)の役割がはっきりしているのに比べ、金融市場の場合は、金融機関はその時々で保有する資金の状況により、資金が余っていればお金の売り手になる一方で、資金が足りない場合にはお金の買い手になるなど、役割が決まっていないという特徴がある。
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