平成28年の公示地価は、札幌や仙台、福岡など地方都市の上昇幅が目立つ展開となった。それらの地方で住宅地、商業地ともに東京、名古屋、大阪などを上回る上昇幅を見せたのには理由がある。いずれも、訪日外国人客(インバウンド)の需要が強まっているエリアなのだ。
北海道でインバウンドといえばニセコ(倶知安地方)が有名だ。その倶知安町の上昇率は19.7%で全国1位(住宅地)。31年に外資系高級ホテルの開業が計画されているのがその要因とされる。
今や世界中からウインタースポーツを楽しむ観光客が訪れるニセコでは、外国人向けの別荘物件の引き合いが強く、1億円を超える新築物件や、バブル時に建てられた中古マンションタイプの物件がよく動いているという。
ニセコだけではない。北海道では住宅地上昇率で全国トップ7を独占しており、去年、市電のループ化が完了した札幌市中央区も5地点が入った。
旭川市も4.8%上昇したが、こちらは旭川空港の利用客が増加したことが要因とされる。近くには旭山動物園、ラベンダー畑で知られる富良野、CMでも使われた「青い池」が有名な美瑛等がある。いずれも休日は、アジアからの観光客でごった返す。
北海道では
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