三越伊勢丹ホールディングス(本社・東京都新宿区)は、今年9月に名古屋の「大名古屋ビル」のテナントとして、店舗面積3,000平米の中型店「イセタンハウス」を出店することを発表した。
また、同社は今後3年間で同様の中型店を全国5ヵ所に出店することを明らかにしているが、この候補地に札幌が含まれており、「2〜3年内の出店はほぼ確実」であると北海道新聞や道内のテレビ局などが報じている。
その候補地として有力視されているのがJR札幌駅周辺。三越伊勢丹グループはすでに「丸井今井」と「三越」を大通エリアに出店しているものの、2009年1月に丸井今井が経営破綻するなど、かつての勢いはない。
その原因となったのが、2003年3月に札幌駅前に誕生した巨大な商業施設「大丸・ステラプレイス」。もともと、アクセス・交通の便が良かったこともあり、それ以降、人の流れは大通りから札幌駅前にシフトしてきた。
現在では「大丸」一店舗の売上が、三越と丸井今井の売上の合計と変わらないという「大丸の一人勝ち状態」となった札幌のデパート地図。三越伊勢丹グループからすれば、なんとしてもリベンジをはかりたい構えといえる。
大通り以南は商圏として
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