アートが街の価値を高めた事例は多い。
有名なところではニューヨークのSOHOだ。1950年代までは空き家や零細工場などが目立つ荒廃した地域であったのが、賃料の安さに注目した芸術家たちが住まいやアトリエを構えだし、街は徐々に変化。
かつてはあまり人が訪れる場所ではなかった街が今では高級ブティックやレストランが並び多くの観光客が訪れる街へと変貌を遂げた。
そんなエピソードを思い出したのは京都駅南東エリアに劇場建設のニュースを聞いたからである。
京都の演劇関係者らが設立した一般社団法人「アーツシード京都」は京都市南区東九条に新たな小劇場「Theatre(シアター)E9 Kyoto」を開設すると発表した。
場所は、地元不動産会社株式会社八清が作業場兼倉庫として現在使用する建物で、リノベーション実施後、来年秋のオープンを目指している。
約100席の劇場空間に加え、アーティストの滞在スペースやギャラリーを併設した複合的施設となる予定だ。
観光客で賑わう京都、とりわけ、その玄関口であるJR京都駅は、連日人で溢れ、周辺のゲスト
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