かつての公害を乗り越え、
低炭素社会に向けた取り組みがスタート
「あの頃はろくに外に出られなかった」
人々の生活が豊かになり始めた戦後の高度成長期を尼崎市で暮らした人は口々にこう話す。
工場からは有害物質を含むスモッグが排出され、廃水が河川に垂れ流し状態だったため、尼崎市は大気汚染や水質汚濁をはじめとする深刻な公害に見舞われていた。
当時を知る人の中には「尼崎=公害の街」というイメージを持つ人もいるだろう。
そんな尼崎市が一転、今では国から「環境モデル都市」に選定され、低炭素社会の実現に向けて動き始めている。
消費電力を見える化し、EMSを導入した
「ZUTTOCITY(ズットシティ)」
その取り組みの一つが、JR塚口駅前に2017年に誕生した複合開発都市「ZUTTOCITY」だ。
ZUTTOCITYとは、「快適で暮らしやすい低炭素まちづくり」を掲げ、市と民間事業者が構築したスマートコミュニティのこと。
注目すべきは、「ZUTTOCI
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