先週のパナソニックに続いて、今度はシャープ。また大阪の大企業の撤退話だ。続く時には続くものである。
大阪市阿倍野区にあるシャープの本社ビルと向かいにある田辺ビルの売却先が内定した。本社ビル(約1万3000㎡)はニトリへ、田辺ビル(約1万1000㎡)はNTT都市開発に売却する方向で話が進んでいるという。前者のニトリは新規出店、後者のNTT都市開発はマンション開発を計画している。
本社ビルの売却額は計百数十億円。本社ビルは市立小学校に隣接、高さ制限が厳しいことから、高層マンションが建てられず、そのため、ニトリへの売却になったようだ。シャープは売却後も約2年間は賃借を続け、2017年をめどに移転する方針。1924年以来、置かれてきた阿倍野の本社時代は90年あまりで幕を閉じることになる。一方、向かいにある田辺ビルの売却額は100億円程度。
シャープは経営危機に伴い、本社ビルを含めた全国の拠点の整理を進めているところ。すでに2015年3月以降で、大阪府藤井寺市の物流拠点の一部や横浜市内の社員寮、広島市内の倉庫などを売却してきており、今回の売却もその路線の一環。
企業撤退はあまり景気のいい話ではない。しか
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