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JR、小田急、江ノ電3駅が繋がる?藤沢駅周辺整備のこれから

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2018/11/23 配信

政令指定都市である横浜市、川崎市、相模原市に次ぎ、県内4位の規模を誇る藤沢市の藤沢駅周辺で10年がかりのリニューアルが行われている。これは2012年3月に策定された「藤沢駅周辺地区再整備構想・基本計画」によるもの。

今後10年間で総額約250億円を投じて、駅前歩行者デッキや自由通路、地下道を市が主導し再整備、公共空間の一新によって隣接する老朽化ビルの改築や、鉄道事業者による駅舎の改良を誘導するとしていた。

サンパールと名付けられた歩行者道。幅があり、道路を利用したカフェなどの社会実験が行われた
サンパールと名付けられた歩行者道。幅があり、道路を利用したカフェなどの社会実験が行われた

前半の5年間では北口にある既存の歩行者デッキをリニューアルし、エスカレーターなどを新設、使い勝手を向上させるとあり、実際、2016年にはエスカレーターが完成、2017年には歩行者道路が新しく生まれ変わった。「サンパレット」と名付けられた広場的な空間では賑わいを生むための社会実験なども行われており、駅前の新しい場となりつつある。

南口で行われているペデストリアンデッキの整備。広場を作るなど、ここでも賑わいがキーワード
南口で行われているペデストリアンデッキの整備。広場を作るなど、ここでも賑わいがキーワード

現在は1979年に整備された駅北口の歩行者デッキ「サンパール広場」のリニューアルが行われており、完成は2019年12月の予定。バリアフリー化などへの対応を行うとともに、賑わい、憩いの場として活用されるようにとの意図がある。

さらに南口側でも歩行者デッキの整備、駅舎の南北自由通路の拡幅、地下道の再整備などの計画があるが、そのうちでもまちの利便性、価値向上に大きく繋がりそうなのが、藤沢に乗り入れるJR東日本、小田急、江ノ電3線の駅の位置関係が変わるかもしれないという点。

駅前広場を挟んで右側がJR、小田急の藤沢駅、左の小田急百貨店2階に江ノ電の駅がある。また、小田急百貨店は現在リニューアル中。ちなみに小田急百貨店は元々江ノ電百貨店だった
駅前広場を挟んで右側がJR、小田急の藤沢駅、左の小田急百貨店2階に江ノ電の駅がある。また、小田急百貨店は現在リニューアル中。ちなみに小田急百貨店は元々江ノ電百貨店だった

現在、藤沢駅ではJRの改札は2階、小田急は1階にあり、さらに江ノ電改札はそこから100mも離れた場所にある。藤沢市は全国的にも有名な江ノ島や片瀬・鵠沼・辻堂海岸を有し観光都市。だが、こうした複雑な位置関係が観光客からは分かりにくいと不評。なんとかならないかという声は以前からあった。

そのため、2013年時点から市は鉄道事業者と連携、乗換しやすくするための駅舎改良などについても検討をしてきたという。実際、2018年に入ってからは小田急と藤沢駅改札口の橋上化について協議が行われている。

今のところはまだ検討段階で具体案まで固まってはいないというが、完成すればJR、小田急、江ノ電の改札が同じフロア上で繋がることになり、これまでよりははるかに分かりやすく、乗換の利便性が高まる。

特に注目したいのは江ノ電沿線。路線自体は江ノ島と鎌倉という人気の2大観光地を繋ぐものとして、また絵になる路線として知られているが、全国的にあまり知られていないのが江ノ電沿線が高級住宅地揃いであるという点。

特に藤沢駅に近い鵠沼松が岡、鵠沼桜が岡はかつて避暑地・避寒地として多くの別荘が建てられた由緒のある土地。現在も植栽の見事な住宅が点在しており、地元では知る人ぞ知るお屋敷街である。

そのお屋敷街が世代交代の時期を迎えている。現時点ではまだ、雪崩を打つほどの状況ではないが、少しずつ、建替え、売却などが進み始めており、この先それが加速することは間違いない。

人気の湘南エリアの中心部であり、そこで宅地が変化し、乗換の利便性がアップする。当然、新たな宅地開発が行われるであろうことは想像できる。それがどういう形で動くか。楽しみである。

市内中心部ではマンション建設が行われていた。需要はあるまちである
市内中心部ではマンション建設が行われていた。需要はあるまちである

ちなみに藤沢駅周辺では官の動きとは多少異なるが、江ノ電の駅が入っている小田急百貨店のリニューアルが進展しており、完成は2019年の春。また、南口側では老朽化したビルの合同建替え計画もある。広場その他に加え、商業施設のリニューアルなどがさらなる賑わいを生むことを期待したい。

健美家編集部(協力:中川寛子)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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