セブン&アイホールディングス傘下の「そごう・西武」は、千葉県柏市の百貨店「そごう柏店」(柏そごう)を2016年9月30日に閉店することを発表した。
「柏そごう」は1973年10月に開店。地上14階、地下1階の3館体制で、売場面積は約34,000㎡。柏のシンボル的百貨店であり、開店時のキャッチフレーズは「みどりのまちにお城のような百貨店」。同年には「柏髙島屋」「丸井柏店」が開業、それぞれが柏駅とダブルデッキ(ペデストリアンデッキ)で連結される、当時としては画期的な街づくりで注目を集めた。最近でこそ、歩車分離の方法として一般的なペデストリアンデッキだが、当時はそれによって柏に先進的なイメージが生まれたものである。
また、柏の子どもたちに人気が高かったのは柏初の回転展望レストラン。現在も営業を続けてはいるが、高層建築物の増加で、その当時の、市内を一望できるという魅力はずいぶん薄れてしまった。
その柏そごうは近年、方向転換を進めてきた。柏市には40代や50代よりも30代の人口のほうが多かったにも関わらず、これまでの
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