2013年に地下化された小田急線の東北沢駅~世田谷代田駅間で上部空間の利用が進んでいる。特に注目したいのは下北沢駅周辺だ。
世田谷区の北東部に位置する下北沢は、ライブハウスや劇場などが多く集積、サブカルチャーの発信地として知られている。小田急線に加え、京王井の頭線が交差しており、新宿、渋谷へのアクセスはもちろん、小田急線と千代田線の相互直通運転で赤坂、日比谷、大手町への便も良い。
また、下北沢一番街、しもきた商店街など6つの商店街が集まり、古着屋、雑貨店、美容室に個人経営の飲食店など個性的な店が多いのも特徴だ。だが、まちとしての人気はかつてよりも下がっている。各種の住みたいまちランキングでも上位に見かけることはほぼなくなった。
その理由のひとつが長年続いた駅周辺の開発。特に長く住むつもりのない賃貸層にしてみればわざわざ不便な場所に住む必要はない。また、人気があったことで他の土地であれば手を入れなければ借りてもらえない物件でもそれなりに借り手があり、物件の更新、改修などが遅れた面もある。人気に胡坐をかいていたところに長年の開発で
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