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武蔵野大学が東京都・有明でキャンパスを拡張。臨海エリアで学生の賃貸ニーズを喚起するか

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2021/10/22 配信

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2021年9月から
利用を開始

東京都の武蔵野大学は、有明キャンパスで新たな施設を建設し、2021年9月にスタートする授業から本格的な利用を開始した。

建設されたのは地上7階・地下2階建ての5号館で、講義室に加えて研究スペースなどが設けられている。

当該施設は障碍者や高齢者などにも配慮したユニバーサルデザインとなっており、バリアフリー設計が施されているほか、災害時には周辺住民の避難所として運用できるよう、防災機能も整備されているのが特徴的だ。

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施設内には、環境配慮の観点から再利用のヒノキ材が利用されている。

武蔵野大学には有明のキャンパスと西東京市の武蔵野キャンパスがある。

大学には全部で12の学部があり、そのうち8つの学部が有明キャンパスに集まっている。

2021年5月時点のデータだが、大学のwebサイトによると、有明キャンパスの学生数は6,516名で武蔵野キャンパスの学生数は3,515名だ。6,500人という学生数は決して少なくない。

武蔵野大学の学生が
賃貸で住むエリアは?

有明キャンパスは、ゆりかもめの東京ビッグサイト駅またはりんかい線の国際展示場駅が最寄り駅となっている。

大学周辺は臨海副都心の観光エリアであり、お台場には住居となるマンションも建っているが、大学の近辺に学生が好んで住むような物件はあまり見当たらない。

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有明キャンパスの周辺エリアである臨海副都心には、高級な高層マンションなどが多い。

武蔵野大学の学生にとって賃貸ニーズがあるとすれば、最寄り駅の路線沿線にあると考えられる。

ゆりかもめは新橋から有明までをつなぐ路線であり、通過駅は主に観光地だ。

どちらかと言うと、りんかい線の沿線または乗り入れ路線に着目するのが適当と考えられる。

りんかい線は大崎から新木場までを結ぶ鉄道で、JR埼京線が乗り入れている路線だ。

また、新木場駅には、りんかい線のほかにJR京葉線と東京メトロ有楽町線が乗り入れている。埼京線は池袋を通過するが、有楽町線も池袋を通過する路線だ。

池袋の近辺もしくは、東急大井町線の沿線なども武蔵野大学の学生による賃貸ニーズが発生すると考えられる。

東急大井町線は、りんかい線の始発である大井町駅から二子玉川駅までを結ぶ路線であり、戸越公園や中延などを通過する。

そのほか、JR京葉線沿線の新浦安などもニーズがありそうだ。

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新浦安駅の近辺で学生の賃貸ニーズを探るのも有効だ。

新浦安駅は、ディズニーリゾートがある舞浜駅の隣であり、学生に好まれそうなエリアと言える。また、新浦安の駅前にはイオンがあるなど、生活利便性も悪くない。

そのほか、駅から徒歩10分の距離に明海大学という大学がキャンパスを置いており、こちらの大学の学生も周辺に住んでいると考えられる。

実際のところ、浦安市の年代別人口を見ると、20代の人口は40代の次に多い。

浦安市の年代別人口
40代・50代の人口が多いものの、20代もかなり多い。

※参照:浦安市

もう少し範囲を広げて人口分布を見ると、浦安市では総人口約17万人のうち、12万人弱が15歳〜64歳の生産年齢人口だ。

生産年齢人口の割合は約7割となっており、統計的には住宅のニーズを見込めると言える。

また、葛西と浦安の間を流れる旧江戸川は東京都と千葉県との県境で、JR京葉線沿線でいうと、葛西臨海公園と舞浜との間が県境になっている。

千葉県側では家賃水準が多少下がるため、沿岸部では県境に近いエリアで賃貸住宅を探す人も少なくない。

京葉線ではなく東京メトロ東西線の沿線にはなるが、南行徳もしくは行徳あたりのエリアも20代人口が多い。

単身者の社会人もしくは学生の賃貸ニーズを狙うのであれば、浦安市もしくは市川市はおすすめのエリアと言える。

周辺エリアでワンルームの物件や、アパートの物件を探してみるのも有効だ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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