
「森タワー」と歩行者デッキでつながり
「虎ノ門ヒルズ」内の回遊性もアップ
これまで駅と街を一体化した開発が推し進められてきた「虎ノ門ヒルズ」。2014年5月に「森タワー」、2020年1月に「ビジネスタワー」が登場。そして、2020年6月には東京メトロ日比谷線の「虎ノ門ヒルズ駅」が開業。
さらに昨年1月には54階建て、延床面積約121,000m2、住宅約550戸を供給「レジデンシャルタワー」が完成し、街の景色もすっかり変貌を遂げた。

そんな「虎ノ門ヒルズ」において、4棟目のタワーとなる「ステーションタワー」(所在地:東京都港区虎ノ門一丁目、二丁目の一部)が今年7月完成・秋開業を控えている。
今年1月24日。この「ステーションタワー」についての詳細が発表された。
森ビル発表のリリースによると、同タワーの規模は地上49階、地下4階、高さ約266m、施行地区面積は約2.2ha。
このタワーの完成により「虎ノ門ヒルズ」は区域面積約7.5ha、延床面積約80万m2の規模となり、六本木ヒルズに匹敵するスケールとなる。


「虎ノ門ヒルズ」全体の回遊性も考えられており、「ステーションタワー」と「森タワー」の間にある桜田通り上には幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ(愛称)」を整備。
「ステーションタワー」から「森タワー」のオーバル広場に直接アプローチできるようになる。
また、銀座線「虎ノ門駅」や日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」を始め、空港リムジンバスや都心と臨海部を結ぶ東京BRT(高速バス輸送システム)が発着するバスターミナルともバリアフリーで繋がるということで、利便性も大幅にアップする。



注目はタワー最上部に登場する
新たな情報発信拠点「TOKYO NODE」
「ステーションタワー」の地下2階〜地上7階には、約80店舗を有する約14,400m2(約4,300坪)の商業空間が誕生。
地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」と直結するマーケット「T-マーケット」のほか、エリア初となる「BAYCREW’S STORE TOKYO」の大型フラッグシップストアや「東急スポーツオアシス」が都心最大級の総合ウェルビーイング施設なども入店する予定となっている。
そして1階、11階〜14階には、東京初進出となる「アンバウンド コレクション by Hyatt」ブランドの新ホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」が開業。
また、「ステーションタワー(A-1街区)」の9階、10階、15階〜44階(32フロア)は、総貸室面積約107,000m2(約32,400坪)、基準階面積約3,400m2(約1,000坪)のオフィスとなる。
そして、注目したいのが、最上部(45階〜49階、一部8階)に誕生する「TOKYO NODE」だ。
「TOKYO NODE」は新たな情報発信拠点として、ビジネス、アート、エンターテイメント、テクノロジー、ファッションなど領域やジャンルにとらわれず、新たな体験や価値、コンテンツや情報を創出し、世界に向けて発信することを目指す場だそう。
3つのギャラリーとメインホールを備えるほか、8階にはクリエーターとの共創の場「TOKYO NODE LAB」が開設される。
さらに屋上には、スカイガーデンやプールのほか、パリでアジア人初となるミシュランフレンチ3つ星を獲得した小林圭氏監修のグリルレストランなど、2つのレストランがオープンするそう。
食とエンターテイメント、アートが一度に楽しめる、ユニークで個性的なタワーとなりそうだ。


2023年秋の「ステーションタワー」開業で、一つの節目を迎える「虎ノ門ヒルズ」。
「国際新都心・グローバルビジネスセンター」としての「虎ノ門ヒルズ」が今後どのように成長していくのか、今後も目が離せない。
健美家編集部(協力:
(さいとうかずみ))