リニア新幹線の開業を指折り数えているのが名古屋である。東京まで40分で結ぶ超高速新幹線によって首都圏と名古屋圏を合わせた一つの巨大経済圏が誕生するとの期待感が大きいからだ。
投資マネーも流入して街の新陳代謝も進む。不動産マーケットはその期待感にいち早く反応している。
日本不動産研究所の市街地価格指数によると、名古屋圏の最高価格地は、2013年3月の時点で6カ月変動率・年間変動率とも9期振りに下落から脱した後、直近調査の2018年3月まで11期連続で上昇している。地元経済の好調と大規模再開発がけん引した。
国土交通省の地価LOOKレポート(2018年1月1日~4月1日)でも、名古屋圏は21期連続で下落地点がゼロとなり、20期連続すべてのエリアで上昇している。
地域別に見ると、「金山」は27期、「名駅駅前」と「覚王山」が26期、「太閤口」が25期とそれぞれ連続で上昇している。太閤口と名駅駅前は、「3%以上6%未満の上昇」をそれぞれ13期、12期と連続で続けている。
東京カンテイの中古マンションのリセールバリュー調査を見ると、中部圏では、築10年経過した分譲マンシ
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