三井不動産株式会社は、「リファイニング建築」を活用した老朽化不動産再生コンサルティングサービスに取り組んでいるが、このたび青木茂建築工房と手掛けた6号目となるリファイニング建築物件(新宿区、1971年築賃貸住宅)が竣工。また、期間限定のリファイニング建築サロンを同物件内に開設した。
同物件は、建築当初にはなかった日影規制等の建築基準法の適用を受けることに伴い、建替えると建物規模が縮小されることから、十分な事業性能が確保できないといった課題を抱えていた。現在では、リファイニング建築を活用した再生を目指すことで、建物規模を維持した事業を実現するとともに、現代の賃貸マーケットニーズに合わせた間取り構成や商品企画により、新築に近い賃料設定を実現し、事業性能の確保が図れる。なお、竣工後は三井不動産レジデンシャルリースでサブリースを予定しているという。
また、同物件では既存躯体を補修、補強したうえで84%を再利用することで、建替えと比較し事業費低減、工期短縮を実現するとともに、東京大学との共同研究により建替えの場合と比較して、CO2を72%削減することが判明しており、脱炭素社会の実現へも貢献している。
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