ミューラル(壁画)アートを多角的に展開しているJAPAN AX PROJECT株式会社は、このたび、不動産の可能性を追求し社会問題を解決してきた株式会社マークス不動産と業務提携をし、負動産×ミューラルアートの新プロジェクト「リンク・アート-Link・Art-」をリリースした。
■今回の業務提携について
JAPAN AX PROJECTのビジョンである「アートは、人生を豊かにする。」におけるひとつの事業方針として住宅にミューラル(壁画)アートを取り入れていくというものがある。その中で、「成仏不動産事業」を展開しているマークス不動産社の事故物件事業を含めた様々な取組みについて話を聞き、不動産業界に対してチャレンジしている姿勢に強く共感を覚えたという。
今回の業務提携を通じて、マークス不動産社と共に様々な課題のある不動産に対しミューラルを用いた新たな価値の提供を推進していく。そして今回、事故物件というネガティブな印象を与えやすい物件に対し、アートというポジティブな要素を取り入れる新プロジェクト「リンク・アート」の立ち上げに協力した。
■負動産×ミューラルアートの新プロジェクト「リンク・アート」について
リンク・アートは様々な課題をもった物件に対してミューラル(壁画)アートを取り入れ新たな価値を生み出し流通を加速させるプロジェクトとなる。第一弾は事故物件の屋内壁面にミューラルを制作し、この世にひとつだけの住宅を提供する。
■「リンク」に込めた2つの想い
リンク・アートの「リンク」には2つの意味が込められている。
1つ目は、「リンク=つなぐ」という意味。マークスとアートをつないで、課題のある物件の新しい価値を創造する。
2つ目は、「リンク=環(わ)」。課題のある物件がアートの力で次に住まう人のもとへと渡り、円を描くように循環してほしいとの想いを込めた。
■今回のリンク・アートでのミューラル制作について
今回のミューラルアートは埼玉県にある物件にミューラルを施工。ミューラルアーティストは長野県を拠点とし、全国で活動しているOZ「-尾頭-山口佳祐」。日本特有の思想や感覚、現代の発想や画法を追求しながら万物に秘められた“何か”を追求しながら筆を走らせ続けている画家。
制作はリビング一面と玄関横の壁面の2箇所にミューラルを制作。他、ミューラルと合わせた絵画を2点設置した。
今回のアートは、右上を光源とし、木漏れ日のような明るくひらかれたイメージを表現している。生命力を感じられる彩りを配置し、昼間の日差しが入る時は明るいイメージ、夜のライトアップされた時はムード溢れる空間へと変化する。
また、直接壁面に描いていることで立体感と暖かみを感じられる部屋になっている。昼間の日差しが入る時は明るいイメージ、夜のライトアップされた時はムード溢れる場所へと変化する。直接描いていることでの良さがより出ているミューラルになっている。
□アーティストコメント
「今回描いた三角形は、角のある印象ですけど、それが集まることによって生まれる曲線や形、そういったものを大切にして構成しています。さらにその上に、白をのせることで見えない線(ハレーション)を作り、見た人それぞれの解釈に繋がればいいなと思い制作いたしました。」
◎OZ-尾頭-山口佳祐オフィシャルWebサイト
◎アートディレクション:WASABI/株式会社NOMAL
■今後の取組みについて
マークス不動産社は事故物件に限らず、空き家や再建築不可物件などの価値提供にも取り組んでいる。JAPAN AX PROJECTも地方の空き家問題や人口減少課題に対し、ミューラルを通じて人が集う場所づくりや新しい情報発信の方法などにチャレンジをしている。今後も物件が持つ様々な課題に対してディスカッションを繰り返し、不動産の課題を共に解決していく予定だ。
■両社からのコメント
□株式会社マークス不動産 代表取締役社長 花原 浩二氏
「私はもともと絵画が好きで、弊社オフィスや自宅にも絵画を飾っています。絵画の持つ力強さや癒しの力などを感じ自分自身がポジティブな気持ちになっていることに気づきました。
そこで考えたのが、事故物件に本物のアートを描くことで、事故物件の負のイメージをプラスに変えられないかということでした。
構想自体は3年ほど前から考えていましたが、今回たまたまのご縁で山田社長とお話する機会があり、そこから一気に話が進む形になりました。
事故物件を販売することが目的ではなく、不動産が持つ本来の価値を甦らせること、事故物件を所有して困っている世の中の人たちに希望を与えること、そして素晴らしいアーティストの皆様にアートの持つ力を披露する場を提供したいという想いを持っています。」
□JAPAN AX PROJECT株式会社 代表取締役社長 山田真史氏
「世間一般と同様に私も事故物件についてネガティブな印象を持っていましたが、花原社長とお話をさせていただき、印象のみで勝手に嫌われている物件をなんとか出来ればと考えるようになりました。
今回の業務提携及び新ブランドの提供において、花原社長や社員の方々の事故物件に対する強い想いが後押ししたことは間違いありません。それぞれが想いをもって事業を進めていることに感銘を受け、是非マークス不動産様と一緒にサービスを作りたいと感じました。
ミューラルアートと不動産は切っても切れない関係にあり、その不動産業界にチャレンジしているマークス不動産社とは今後も様々な課題に対し一緒にチャレンジしてまいります。まずは、今回の新サービスをきっかけに事故物件やそれ以外の課題ある物件の価値創造につながると嬉しいですね。」
健美家編集部