国税庁が発表した平成27年度路線価のうち、東京都の状況を見ていこう。平均では2.1%の増となっており、6年ぶりに上昇した昨年の1.8%を上回り、上昇傾向は加速している。
その中でも上昇が目立つのは都心部。前年比で最も上昇率が大きかったのは中央区銀座5丁目の鳩居堂前で14.2%増(1uあたり2696万円)、次いで北青山3丁目の表参道で11.2%、新宿3丁目の伊勢丹新宿店前で10.5%、新橋西口駅前の10.4%などなど。銀座は現在進行している松坂屋跡地の再開発、オリンピック開催地となる湾岸エリアに近いことなどが人気の要因と見られ、海外からの買い物客増も寄与している。新宿3丁目は東京メトロ副都心線による商圏の拡大が要因と見られる。
上昇傾向は多摩エリアにも見られ、特に駅前で再開発が行われている、行われた地域での上昇が目立つ。そのうちでもっとも上昇率が高かったのは府中市の府中駅前通りの5.3%増で、次いで、大型商業施設が増加しつつある立川市の立川駅北口大通り、駅ビルの整備その他が行われた武蔵野市の吉祥寺北口がそれぞれ5.2%増となっている。町田市の町田駅前(3.4%増)、八王子市の八王子駅前(3.
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