■品川区の住宅地の基準地価、大幅アップ
基準地価のうち、都内の動向をご紹介しよう。全体では前年に比べて2%のアップで、これは3年連続。上昇幅も昨年の1.8%から0.2ポイント上昇している。特に区部では全体に96%にあたる685地点で上昇しており、都下は70%にあたる368地点。用途別でも商業地、住宅地、工業地のすべてでプラスになっている。
価格の上位10地点は都心部が中心で、商業地では中央区、千代田区、新宿区、住宅地では千代田区、港区、渋谷区が占めている。
だが、住宅地の上昇率でみると、そうした都心部以外で品川区が多数登場しており、投資家としてはそこに注目したい。区部の上昇率トップは中央区で8.8%だが、それに次ぐのは千代田区、品川区で5.8%。だが、上昇率上位10地点を見ると、なんと、そのうち、5カ所までが品川区なのである。
■ごく普通の住宅街大幅アップの背景は?
そのうち、上昇率が10.9%にも及んだ北品川はJR大崎駅の裏手に当たり、大崎駅の再開発の影響が大きいと見られるが、それ以外の品川区の4カ所は周囲に開発予定などはなく、ごく一般的な、というよりも、かなり庶民的な住宅街である。
小規模な一
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