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金融庁の発表資料に見る投資信託の運用パフォーマンスが良い金融機関は?

調査/金融・融資関連 ニュース

2021/01/17 配信

金融庁は、2020年11月に「安定的な資産形成に向けた金融事業者の取組み状況」という資料の中で、投資信託の運用に関する金融機関別のパフォーマンスを発表した。

※参照:金融庁 報道発表資料

コロナ前後における
株価指数の推移

資料の中にある主要株価指数の推移を見ると、日米欧イギリス共に、2020年3月末には大幅に株価指数を落としたが、その後は徐々に回復していることがわかる。

日米欧にイギリスを加えた主要株価指数の推移
日米欧にイギリスを加えた主要株価指数の推移

※引用:金融庁

また、投資信託の運用損益別顧客比率というグラフを見ると、投資信託の運用損益が0%以上である顧客の割合は、2020年3月末時点で30%となっている。

投資信託の運用損益別顧客比率
調査対象となった全金融機関の運用損益別顧客比率

2019年3月末時点の調査では66%の顧客が損益0%以上だったので、コロナの影響を受けて半数以上の顧客が損益マイナスになった計算だ。

主要行等の中でパフォーマンスの
良かった金融機関

統計上「主要行等」と区分された金融機関の中で、最もパフォーマンスが良かったのは新生銀行とソニー銀行だった。

どちらの銀行も、運用損益0%以上の顧客割合が53%で、ほぼ半数の顧客が黒字もしくは損益0のパフォーマンスを維持している。

なお、3番手はみずほ信託銀行で51%と、トップの2行とは僅差だった。

地方銀行の中でパフォーマンスの
良かった金融機関

地銀の中で、パフォーマンスが最も良かったのはスルガ銀行だ。顧客のうち65%が損益0%以上になっている。

また、運用益の大きさに着目すると、運用益プラス50%以上の顧客を最も多く抱えるのは愛媛銀行だった。なお、地銀別に見る愛媛銀行のパフォーマンスは5位となっている。

そのほか、南日本銀行のパフォーマンスは特徴的だ。データからは非常に堅実な運用をしていることが見て取れる。

損益0%以上の顧客割合は43%で、南日本銀行は地銀別のランクで4位だ。

南日本銀行の損益のプラス幅を見ると、ほぼ全ての顧客が0%以上10%未満だ。その一方で、損益がマイナスになっている顧客のマイナス幅は全て10%未満に抑制されている。

堅実なパフォーマンスという観点で見ると、大垣共立銀行と足利銀行も、大きなマイナス幅を出した顧客が少ない。

信用金庫の中でパフォーマンスの
良かった金融機関

信用金庫の全体的なパフォーマンスを見ると、地銀よりも信金の方が、全業態の平均を上回っている金融機関が多い。

ただし、信金の方が、パフォーマンス上位の金融機関と下位の金融機関とでより大きな差がついている。

信金で最もパフォーマンスが良かったのは、しまなみ信用金庫だ。

運用損益が0%以上だった顧客の割合は90%と、しまなみ信用金庫は、全業態の中で見てもトップパフォーマンスを示している。

尾西信用金庫も運用損益0%以上の顧客割合が89%で、しまなみ信用金庫に追随する結果となった。

対面証券会社の中でパフォーマンスが
良かった金融機関

対面証券会社の中では、中原証券が運用損益0%以上の顧客割合53%でトップだった。なお、野村証券が43%と中原証券に続いている。

対面証券会社の中では、大万証券とアーク証券のパフォーマンスは特徴的だ。

どちらも運用損益プラス50%以上となった顧客の割合が多い。なお、大万証券は対面証券会社全体のランキングでも3位だった。

必ずしも大規模金融機関の
運用パフォーマンスが良いわけではない

今回発表された統計は、コロナの影響が現れた2020年3月末時点のものなので、統計上パフォーマンスが優れている金融機関は、逆境に負けない運用ができていると言えるだろう。

業態別のパフォーマンスを見ると、最もパフォーマンスが良かったのは「投資運用事業者」に区分された金融機関だった。

しかし、この区分では調査対象の事業者が非常に少ないことも影響していると言えるだろう。

各金融機関のパフォーマンスを個別に見ていくと、信用金庫はパフォーマンスの良いところが多い。

金融機関の規模が必ずしもパフォーマンスの良さに直結しているわけではないと考えられる。

コロナの収束時期も予測がつかず、先行き不透明感が強い中では、運用元の規模だけにとらわれず、パフォーマンスもしっかり確認してから金融機関を選ぶことが重要だ。

取材・文:秦 創平

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