新築分譲マンション価格の高騰と供給抑制を受けて消費者は中古マンションを物色してきた。これによって中古価格が押し上げられたが、そろそろピークとの見方が強まっている。
東京カンテイの調査によると、東京23区の3月の平均価格は、連続上昇が19カ月でストップした前月の横ばいから0.3%と小幅上昇して5,179万円。
都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)も3カ月ぶりに値上がって7,146万円だった。ただ、前年同月比の上昇率はここ2カ月間で縮小傾向を見せ、都心6区も築年数の浅いマンションが増えていることで小幅上昇にとどまる。年明けから上値の重い展開が続いている。
東日本レインズが発表した3月のデータでは、在庫戸数が7カ月連続で2桁増(20.8%)となって4万675件だった。10カ月続けて1年前の水準を上回っている。
この在庫急増は、価格の上昇に伴い売却を考えているマンションオーナーが急増していることを反映している。価格が38カ月連続で上昇し調整局面に入ってもおかしくないとの声が聞かれる。一方で価格調整により売り買いがマッチングしやすくなれば成約数が増えると期待する仲介会社も少なくない。
中古戸建て
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