一般社団法人 全国賃貸不動産管理業協会では、昨今、賃貸物件の空室を利用した犯罪等が増加していることから、4月発行の会報誌特集において「空室の防犯対策を考える」を掲載し、特集に併せて会員業者における鍵の取扱状況を把握するべく、令和5年2月下旬から3月上旬にかけて「管理物件の鍵(マスターキー)の保管・取扱に関するアンケート」調査を実施した。
管理物件(居住用)の鍵(マスターキー)を自社で保管している方が9割を超えているが、「トラブルは一度もない」と回答された方は約8割という状況。
トラブルはほとんどない状況ではあるものの、「引き続き保管したい」と回答された方は7割まで下がっており、管理業者における鍵の管理業務負担や責任がいかに大きいかを表しているものと思われる。
空室時、内覧の際に、現地キーボックスにおいて鍵を管理している家主が7割を超えているが、中には「これまでに暗証番号を変更したことはない」との回答もあった。
過去に犯罪で利用された事例として、一部業者はキーボックスの暗証番号を全て同じにしていたことで、特殊詐欺に空室が利用されたようだ。あらゆる犯罪から物件と入居者を護る上で、改めて鍵管理のルー
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