世界における東京の都市力の位置付けについて、森記念財団都市戦略研究所は毎年10月ごろに「都市の総合力ランキングGlobal Power City Index(GPCI)」として発表している。昨年までのそのランキングは、2008年の調査以来4位であり続け、上位3都市はロンドン、ニューヨーク、パリが不動の地位を築いている。
今年も都市ランキング発表の時期が迫っているが、それを前に不動産協会が同記念財団に委託した調査「世界の都市総合ランキング 政策効果シミュレーション」がまとまったが、それによると、2020年までに都市再生の取り組みを着実に行うことで総合順位が3位にランクインするとしている。都市再生に加え、国際競争力の強化に向けた経済政策を実施すれば総合順位は2位にまで上がるシミュレーション結果となった。
都市再生の取り組みとは、交通インフラや文化施設、国際会議場といった整備によりビジネスと生活のしやすさを改善することなどを指している。外国籍の人材の受け入れ体制の構築も掲げている。民間主導の都市再生では、高規格のオフィスやハイクラスホテル、商業施設などの整備などである。
都市再生以外のところでは、
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる