森記念財団都市戦略研究所が発表した世界の都市総合力ランキング(GPCI) 2015で東京は世界第4位となった。これは同研究所が2008年以来毎年発表しているもので、言ってみれば都市が持つ、人を惹きつける魅力をランキングしたもの。鶏と卵のようなものだが、魅力的な街には魅力的な人が集まり、経済も活性化するというわけである。
この8年間、東京も含め、上位4位まではずっと変わっていない。不動のトップフォーと言っても良いが、それはロンドン、ニューヨーク、パリ、そして東京である。だが、安穏としていられないのは5位のシンガポール、6位のソウルが年々スコアを上げており、東京都の差を詰めつつある点である。
では、東京はどこが強く、どこが弱いのか。多くの人が想像する通り、経済面では2008年以来東京はトップを保っており、経済大国の面目躍如と言ったところ。だが、このところの経済成長の鈍化は市場の魅力を損なうものと評価されており、その点の期待がシンガポール、ソウルの成長余地に期待が向かっている。
意外に思うのは交通、アクセスの面での評価
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