マンションナビを運営するマンションリサーチ株式会社 は、2022年の東京23区の中古マンション価格を「1981年以前築」「1982年~2000年築」「2001年以降築」の3つに区分して調査。2017年~2022年11月までの価格を各区で比較した。
東京都23区では、ここ数年、中古マンション価格が高騰基調にあるが、2022年年度末はその傾向がより顕著となった。とくに、2001年以降築の中古マンションは東京都23区全域で価格が高騰。一方で、2000年以前築の築年帯マンション価格は一旦の落ち着きがみられ始めている。
■目次
1|2022年末東京都23区【2001年以降築の中古マンション】価格推移
1-1:2022年末は東京都23区全域で前年比プラスに
1-2コロナ禍で高騰基調はさらに加速
2|2022年末東京都23区【1981年以前築の中古マンション】価格推移
2-1:2022年末は東京都23区中22区で前年比プラスに
3|2022年末東京都23区【1982年~2000年築の中古マンション】価格推移
3-1:2022年末は東京都23区全域で前年比プラスに
4|2022年東京都23区中古マンション【築年帯別・月別】価格推移
5|2022年 東京都23区中古マンション価格推移まとめ
◎参照
■2022年末東京都23区【2001年以降築の中古マンション】価格推移
図1-1:東京都23区2001年以降築平均売却坪単価
上記グラフは、東京都23区2001年以降築中古マンション2017年~2022年年度末売却坪単価推移を表している。そして下記は、前年比増減率を加えた表となっている。
図1-2:東京都23区/2001年以降築平均売却坪単価
●2022年末は東京都23区全域で前年比プラスに
グラフを見ると、全体的に概ね右肩上がり。つまり、2017年~2022年末にかけて中古マンション価格の高騰基調は継続していることがわかる。また、2022年度末においても全域において価格の高騰がみられた。
●コロナ禍で高騰基調はさらに加速
国内で新型コロナウイルス蔓延が始まった2020年に注目してみると、2021年、2022年と全体の前年度平均で10%以上価格が高騰していることが分かる。それ以前も高騰していたものの、高騰率は3%前後といったところ。コロナ以前にも価格は高騰基調にあったと見て取れるが、コロナ禍でその動きが加速しているようだ。
■2022年末東京都23区【1981年以前築の中古マンション】価格推移
図2-1:東京都23区1981年以前築平均売却坪単価
上記グラフは、東京都23区1981年以前築中古マンション2017年~2022年末成約売却坪単価推移を表している。そして下記は、前年比増減率を加えた表となっている。
図2-2:東京都23区/1981年以前築平均売却坪単
●2022年末は東京都23区中22区で前年比プラスに
グラフを見てみると全体的に概ね右肩上がりで、2001年以降築程ではないものの2022年は全体平均が前年比が約8%高騰している。つまり、2017年~2022年末にかけて中古マンション価格の高騰基調が継続していることがわかる。また、2021年、2022年ともに東京都23区中22区おいて価格の高騰がみられた。
■2022年末東京都23区【1982年~2000年築の中古マンション】価格推移
図3-1:東京都23区1982年~2000年築平均売却坪単価
図3-2:東京都23区/1982年~2000年築平均売却坪単
続いては、新耐震基準の中でも築20年以上の中古マンションの価格推移を見てみよう。
●2022年末は東京都23区全域で前年比プラスに
グラフを見てみると、2001年以降築と同様全体的に右肩上がりであり、本築年帯も2017年~2022年末にかけて、中古マンション価格の高騰基調は継続していることがわかる。全体平均も前年比9.7%と1割弱の高騰。2022年度末においても全域において価格の高騰がみられた。
■2022年東京都23区中古マンション【築年帯別・月別】価格推移
図4:東京都23区/築年帯別/2022年月次価格推移
上記グラフは、青い折れ線が2022年各月の築年帯別の坪単価の推移、赤い折れ線がその平均値を示している。
「1981年以前築」および「1982年~2000年築」の中古マンションは平均値を中心に横ばいに近い動きをしているのに対し、2001年以降築の中古マンションは依然として高騰し続けている。
従って、東京都23区の価格高騰主要要因は2001年以降築の価格高騰にあり、依然として収まる様子は見られない。
■2022年 東京都23区中古マンション価格推移まとめ
2022年も、東京都23区の全築年帯の中古マンションに高騰基調が見られた。高騰率は築年数が浅いマンションほど大きい傾向にある。
また、2001年築以降の中古マンションは2022年後半も高騰基調が続いているが、2022年単年見ると2000年築以前のマンションはほぼ横ばいで推移。ここにも、築年帯による差が見られた。
さらに、2022年はほぼ全てのエリア・築年帯のマンションに高騰が見られたものの、同じエリアの中でも築年帯によって高騰率の差が見られる。住宅ローン金利の上昇や世界経済の混乱も予測される、2023年。マンションリサーチは引き続き、中古マンションの売買を検討している方や不動産関連会社に向け、独自データを基にした最新の相場情報を伝えていくという。
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健美家編集部