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社員をサーフィンに行かせよう。店舗投資の究極のスタイル。中国旅行を機に中華料理店を始めることに。

広田健太郎さん_画像 第93話

健美家不動産投資コラム

不動産業を始める前、まだ宅建主任者の試験勉強をしている頃に、面白そうな本を書店で見つけました。「 社員をサーフィンに行かせよう 」というアウトドアブランドのパタゴニア創業者イヴォン・シュイナードさんが書いた本です。



初めてこの本を読んでから10年以上が経過しましたが、いまだに僕の頭から離れない言葉があります。日本語版の序文の中で見つけた一行です。( 2017年に発売された改訂版には序文はありません )

「 勤務中であっても、いい波が来ているのにサーフィンに出かけない方がおかしい 」

この言葉に触れるたび、僕が起業直後に1人でレコード屋さんをしていた頃を思い出します。

■ レコード店を経営していた頃の話

僕は、好きなアーティストが来日するとお店を閉めてライブに行ったり、お客さんから隣の県で幻の1枚を見つけたなんて情報を聞くと、その場でお店を閉めて出かけたりするような自由な営業をしていました。

中には「 そういうのはいかがなものか 」と言う人もいました。でも、僕は何のためにレコード屋さんをしているのかと言ったら、音楽が好きで、色々なライブに行ったり自分が好きなレコードを買いたいからなんです。

そのためにレコード屋さんをしているのに、なんで目の前にそれがあるのを我慢して、お店を開けてなければいけないんだという僕なりの理屈があったわけです。

確かにいきなりお店を休むのはお客様には申し訳ないのだけれど、僕がライブに行けば刺激を受けてそれが僕のお店に反映されるし、僕が他店に行ってレコードを買うことで僕もお客さんとしての気持ちを味わい、自分のサービスにも活かせるので長期的に考えればお客さんのためにもなると思っていました。

休みの時に来店された方には貼り紙をしておいて、次回来てくれた時にサービスをしましたし、休んで、どこどこに行って何をしていたなんて話をすると、その話を聞いたお客さんは喜んでくれました。

当時、僕のレコード店にはソファがあって、冷蔵庫からお客さんに缶ジュースやお茶を出して接客するというスタイルをとっていました。そんなお店は他になかったと思います。

( 当時はアルコールを出すほどの金銭的な余裕はありませんでしたが、今考えるとアルコールを出した方が酔って気が大きくなってもっと買い物をしてくれたかもしれないと今思いました )

ソファに座って数時間もいろいろな曲を聞き、話をする。お会計で、その月の給料を全部使っていってもらう。夜は少し照明を落としてクラブ風に。20代の僕はそんなお店をしていました。

マニアなお客さんにとっては営業時間をきちんと守るお店よりも、だらしなくてもどこにもないレコードが手に入るお店の方が良いはずだと、僕は考えて営業していました。

もちろん、両方を兼ね備えていれば最高ですが、僕のような零細自営業にそんなことは無理。僕はそんな僕のわがままを許してくれるお店を作ろうとしていたのです。

■ 不動産業も完全予約制

話を戻すと、そんなお店をしながらもどこかで、僕は間違っているのかもしれないという思いもありました。

でも、この本を読んで「 いい波が来ているのにサーフィンに出かけない方がおかしい 」と世界レベルの経営者が言っているんだから、「 いいアーティストが来ているのにライブに行かない方がおかしい 」と言って良いのだと思いました。

そして、不動産業を始めた時、レコード店時代以上に「 いい波が来ているのにサーフィンに出かけない方がおかしい 」を徹底しようと決めました。

しまいには僕の不動産業のお店は完全予約制、紹介なしでは受け付けないみたいな感じになり、基本的に事務所はいつも人が不在という状態になりました。

なぜそうしたかというと、事務所にいたらチャンスを逃すからです。そして、たまに事務所にいる時には突然の来店を防ぐために? いつも鍵を閉めていました。

■ 中国に行ったことで中華料理店を始めることに

昨年12月に、起業20周年を迎えました。それを機に、新しく飲食店に投資したり運営したりする新しい会社を立ち上げることにしました。それまで、そんなことは1ミリも考えていませんでしたが、中国に行ってから僕の中で色々なものが動き出したのです。

中国から戻ってしばらくしてから、以前僕のビルで中華料理店をやっていたお客さんに連絡をしました。彼は事情があって僕がペナンに行っている間にお店を閉めてしまっていました。

ラインで「 元気ですか? その後どうですか? もう一度、中華やりませんか? 僕が金を出します 」と4行だけのメッセージを2年ぶりに送り、次の日の夜に会いました。そして、再び中華料理店をやることになったのです。

お店のコンセプトは「 晴耕雨読 」。晴れた日には畑を耕し、雨の日には家の中で本を読む。日の出と共に起きて、日が沈んだら眠る。僕が求めてやまないライフスタイルです。

「 社員をサーフィンに行かせよう 」に通じるものがありますが、今までの不動産という住だけでなく、食を通してライフスタイルや文化を提案するお店を作りたいなと思っています。

ありきたりな言葉ですが、僕は久しぶりに全身の血がダンスしているような感覚を覚えました。そしてふと、この「 社員をサーフィンに行かせよう 」という本を思い出して10年ぶりくらいに読んでみたくなったのでした。

■ 店舗投資の究極のスタイル

店舗の場所は今年300万円で買った空き店舗があるので、そこでやろうと思っています。2階建ての木造店舗で、昔は1階はスナックと小料理屋さん、2階は住居でした。



今の時点で失敗したと思うのは、スナックの看板を取り外してしまったことです。この看板はそのまま残しておけばよかったと強く後悔しています。

中華料理店は1階左側のスナックスペースを使い、右側のスペースは先日問い合わせがあったスナックの方に5万円で借りてもらおうと思っています。スナックの入口ドアはそのまま使う予定です。

改修費などがあるので利回りは10%くらいになると思います。自分たちで使う部分は計算に入れていませんから、実質的にはすごい利回りになるはずです。







自分で買って、一部を人に貸してお金をもらい、自分はタダで使う。これができるようになると、ビジネスはさらに加速します。そして、彼には「 3年やってダメなら潔く店を閉めよう 」とも言っています。

普通であれば、オープンの時に投資した内装費はムダになりますが、この店舗は僕の会社のもの。僕の場合は、次のお店の方を募集するのにこれ以上ない武器となります。

失敗しても何もムダになりません。これこそ店舗投資の究極の形ではないでしょうか。

■ 半年働いて、半年旅する

この中華料理店では、「 いい波が来ているのにサーフィンに出かけない方がおかしい 」を追求し、不定休、完全予約制を目指しています。

年に半分くらいは中国への食材や紹興酒探しの旅をして、まず自分たちが仕事を楽しむ。残りの半分は営業して、他では食べられない中華料理をお客様に提供する。こんな感じでやれたらと思っています。

以前、彼が自分でお店をやっていた時に、僕は近くにあるふぐ屋さんの話をしました。

「 あのふぐ屋は1年のうちシーズンの数ヶ月しか営業しない。あなたもあのお店みたいにシーズンオフは無理に食材を用意してお店を開けるのではなく、完全に閉めたらどうか。
世界中を旅して色々な料理や食材を見て食べて勉強して、新しいシーズンが始まったらその成果をお客さんに提供すればいい。お客さんも自分も最高に楽しい人生になるはずだよ 」

当時の彼は苦笑いをしながら「 そんな人生は理想です 」とカウンター越しに答えていました。



僕は不動産投資家として自分が儲け続けるだけの人生には興味がありません。自分や家族が幸せになれたら、その幸せやチャンスを周りの人にも与えたいと思っています。

僕の父も不動業者としてたくさんの人にチャンスを与え続けてきました。そのおかげで僕は「 あなたのお父さんには世話になったから 」と、今までたくさんの人にお世話になりました。

そうやって、縁と恩はゆっくりと、しかし確実に巡っていくのだと思います。だから僕も、これからたくさんの人にチャンスを与えようと思います。それはいつか、巡り巡って僕の息子たちや孫に返ってくるかもしれません。

お店は春にはオープンの予定です。ぜひお越しください。

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プロフィール

■ 広田健太郎(ひろたけんたろう)さん

hirotasan

不動産投資家
マレーシア・ペナン島在住

ツイッター
https://twitter.com/kentarohirota

ブログ
walk on the blue ocean.

■ 経歴

□1975年
群馬県高崎市に生まれる

□1997年
早稲田大学スポーツ科学部卒業(サッカー部所属)

□1998年
シンガポールプロサッカーリーグDIVISION1でプレイ

□1999年
個人事業主として「サファリレコード」創業

□2005年
結婚
父親のすすめで1棟目のビルを購入

□2008年
レコード店を閉め、父親の不動産会社へ入るも2カ月で退社

□2009年
宅建免許取得

□2017年 マレーシア・ペナン島に移住

□2018年
宅建免許返納

■ 所有物件

□2005年
11月:商業ビル購入(4テナント)20%

□2011年
3月:商業ビル購入(3テナント、1住居)売却済

□2012年
7月:商業ビル購入(4テナント、1住居)26%
9月:商業ビル購入(3テナント)28%
9月:中古戸建購入(売却済)

□2013年
3月:商業ビル購入(売却済)
6月:区分マンション購入(売却済)
9月:自宅近くの中古戸建購入
10月:土地購入⇒コインパーキング(23台)
12月:中古戸建店舗購入(売却済)
12月:自宅隣の中古戸建購入

□2014年
3月:商業ビル購入(2テナント) 20%
7月:商業ビル購入(売却済)br /> 10月:商業ビル購入(2テナント)32%

□2015年
3月:中古戸建店舗購入(売却済)
3月:土地購入⇒コインパーキング(35台)
6月:土地購入⇒コインパーキング(5台)
10月:転売用土地購入(売却済)
11月:自宅近くの中古戸建購入

□2016年 4月:店舗購入
5月:牢屋ビル購入(売却済)
8月:店舗購入

□2017年
3月:全空ビル購入
8月:ロードサイド店舗購入
10月:駅近ビジネスホテル隣の店舗購入
10月:上記店舗向かいのビル購入

2018年現在の家賃年収約5,400万円

月に5〜10日、一日に数時間働く狩猟型の生活を満喫している

不動産投資を始めるきっかけや初期の苦労については大家列伝(前編・後編)を参照ください。

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