前回、「DIY賃貸」のサイト運営者からみた入居者DIYのあり方について紹介したが、今回は不動産会社での取り組みを紹介する。横浜市鶴見区の岩崎興業地所は、綱島・大倉山・鶴見の各駅からちょうど真ん中に位置する駒岡を中心に事業展開する不動産会社。
この数年の間に自社リノベーション物件をDIY可能に切り替え、「DIY賃貸」に取り組んでいる。
■「センス」「DIY能力」がある入居者を選ぶ
同社のDIY賃貸は、入居契約前にDIY工事内容の許可を取ることが前提だ。同社側で水周り・電気工事といった専門工事を行い“最低限住める状態”にするが、入居者には“ほぼ”スケルトンで引き渡している。
提出してもらう工事内容・計画書のフォーマットは定めず、DIY方法についても特にマニュアルやガイドラインなどは決めていないという。
6年ほど前から築30年を超える自社物件の空室が目立つようになってきた同社では、空室対策と差別化を兼ね、最初はリノベーションに取り組んだという。
その甲斐あって空室も埋まるようになっていったが、「リノベーションは提供する側の考えで行うため、投資しすぎてしまったり、リノベしすぎたりと、入居者とのミスマッチが
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