家賃滞納者と関わっていると「どうしてここまで放置していたのか」「なぜこの電話をもっと早くにかけてきてくれなかったのか」と残念に思うことが多い。
そもそも滞納したからと言って、いきなり訴訟される訳ではない。滞納が始まって、家主や管理会社や家賃保証会社から督促がされ、それでも払えなくて滞納が改善されない状況にならないと始まらない。
数日支払が遅れたり、ちょっと散財して1ヶ月払えなかったくらいでは、明け渡しの裁判を起こされることはないのだ。
訴訟まで起こされるということは、賃借人側は完全に収支のバランスが崩れているということ。生きていれば不測の事態も起こり得る。だからこそ人々は、僅かながらでも貯金しようと思うものだ。しかしながら滞納状態が改善しないなら、その備蓄すら底をついているということに他ならない。
訴訟まで起こされたのが若い賃借人なら、親をはじめとする親族に助けを求められないと考えることが順当だろう。もしかしたら家出をしたり、借金の尻拭いをしてもらって、もう頼れないのかもしれない。
一方これが中高年の滞納となると、本来年齢的にもあるであろう貯金もないということで生活レベルを下げるしかない。一日も
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