前回に引き続き、プロパー融資取引に向けた足掛かりについて解説していきたいと思う。
今回は事業者の味方である「保証協会」を入口とした戦略について考察する。以前の記事で紹介した通り、保証協会は銀行側のリスクを減らす効果がある。
上記の効果を踏まえれば、1手目の融資取引としての活用方法が見えてくる。

1.保証協会は業歴の浅い事業者の味方
以前の記事と重複するが、保証協会は「民間銀行ではカバーできない貸し出しリスクを請け負うことにより、金融円滑化を図る」ことを目的とした公的機関である。
この「リスクを請け負う」という役割を保証協会は民間銀行の「保証人」の立場から担うのが特徴であると言える。
ちなみに、保証協会利用については、一般的には以下の特徴を持つ企業において利用されることが多い。
・業歴が浅く、経営実績がない企業
・財務状況が悪く、「要注意先」とみなされている企業
・その他案件ごとの判断(総貸出金額、保全率など)により、保証協会の利用が必要と判断された企業
つまり銀行が単独でリスクを取れない状況においても、保証協会を利用することにより案件の取り上げが可能となるのである。
今まで
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