※引用:NTT都市開発
2024年8月に供用開始の予定
NTTグループのデベロッパーであるNTT都市開発は、広島駅の西にある広島中央公園について、広場エリアの施設整備に着手し、広場エリアに新設する商業施設の名称を「HiroPa(ヒロパ)」に決定したことを発表した。
なお、正確にはNTT都市開発が代表法人となる事業者の「ACTIVE COMMUNITY PARK」が整備・開発に当たることになる。
ACTIVE COMMUNITY PARKを形成するのは、NTT都市開発のほかに家電量販店のエディオン・広島電鉄・中国新聞社など。
ちなみに、エディオンは広島を本拠地とするJリーグのクラブチーム、サンフレッチェ広島のスポンサーだ。
2023年時点でサンフレッチェ広島は「エディオンスタジアム広島」を本拠地としている。
しかし、2024年に開幕するシーズンからは、広島中央公園の敷地内に建設される「エディオンピースウイング広島」をホームスタジアムとする予定だ。
エディオンピースウイング広島の両脇にある広場エリアが、ACTIVE COMMUNITY PARKの整備・管理運営事業対象となる。
※引用:NTT都市開発
スタジアムの東側に設けられる商業施設は6棟に分かれており、カフェ・レストラン・スポーツショップ・広島県内の特産品物販所などが入る見通し。
※引用:NTT都市開発
スタジアム西側の商業施設には、レストランやアウトドア用品等の貸し出し店舗が入る。
各整備施設の供用開始は2024年8月になる予定。Jリーグは例年2月に開幕しているため、2月から夏にかけて公園内の各施設に人が入る見通しだ。
整備・管理運営事業者のACTIVE COMMUNITY PARKが提案した資料によると、年間200万人以上の来場者獲得が目標とされている。
広島中央公園の内外では他にも開発・整備事業が進む
広島中央公園の中では、スタジアム周りの開発に加えて、他にも商業施設が整備された。
スタジアムの南側では、HIROSHIMA GATE PARKという、イベント広場と商業施設からなる複合施設が今年の3月末に開業している。
※引用:NTT都市開発
さらに、広島中央公園の東側に隣接する広島城では「三の丸整備等事業」が進んでおり、第1期が2025年3月・第2期が2026年9月に開業する予定だ。
もともと、公園の敷地内には県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)や広島中央図書館などの施設も設置されている。
特に体育館では、バレーボールやバスケットボールの国際大会など、国内外から集客できるイベントが多数開催されてきた。
そういった背景もあってか、ACTIVE COMMUNITY PARKは海外からのインバウンド観光客も来園者のターゲットに含めている。
広島中央公園は広島駅から車で5~6分程度の距離にあり、アーケード商店街がある紙屋町なども近い。
近年、広島駅でも駅ビルの建て替え工事が進むなど、広島駅周辺では明るいニュースが多くなっている。
各施設の相乗効果によって、広島で大きな賑わいが創出されることを期待したいところだ。
取材・文:
(はたそうへい)