「はじめての不動産投資1年生 儲かるしくみと損する理由(わけ)がわかる本 」という題名のとおり、これから1棟目、もしくは一戸目を買おうとする初心者向けの本である。しかし、多くの初心者向けの本と本書では、大きく異なる点がある。
それは、従来の入門本が、誰にでも役に立つことを目指すあまり、誰にとっても薄い内容になりがちであったのに対し、本書は、主に「融資を使って物件を買い進め、次第に規模を拡大するつもりで不動産投資を始める人たち」に向けて書かれたものであり、対象となる読者にとって、非常に多くの実践的な情報が得られることである。
それもそのはず。筆者の岡本公男さんは、多くの投資家に融資を出してきた元メガバンクの銀行員で、不動産投資家として基盤を築き、銀行を退職した現在は、不動産会社の代表を務める人物。
融資を出す人、物件を売る人、物件を買う人、物件の管理をする人など、様々な立居地で不動産投資にかかわってきた経験から、あるひとつの立場からではなく、「総合的」に見たときに、初心者にとってメリットの多い(リスクの少ない)不動産投資の始め方が見えるのだ。
例えば、誰もが迷うであろう「価格の高騰が続く現在のタ
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