最近、「 なかなか物件が買えない 」という声をよく耳にします。建築資材などの高騰を受けて新築物件は値上がりしていますし、それに吊られるように中古物件も値上がりしてしまっているので、無理のないことかもしれません。
不動産投資の上級者や業者さんでさえも仕入れに苦労しているという話を聞くので、これから初めて物件を購入しようとしている初心者さんが投資妙味のある利回りで物件を購入するのはなかなか難しい状況にあるのかと思います。
初心者の人は自己資金が少ないことも多いでしょうし、頼れる不動産業者さんや銀行さんもいないことがほとんどですからね。かくいう私も、不動産投資を始めたときはとても苦労しました。勉強を始めてから、1棟目を購入するまで2年間もかかってしまったくらいです。
当時の私に似た状況で苦しんでいる人も多いと思うので、今回のコラムでは、その状況を打開するためにオススメしたいことをお話ししようと思います。
■ 初心者の陥りやすい行動パターン
多くの不動産投資の初心者さんが、最初にすることとして、不動産業者さんとの面談があるかと思います。ネットに広告を出している業者さんを訪ねては、プロフィールシートに年収や金融資産を書き、物件の提案を今か今かと待っている…そんな方も多いのではないでしょうか。
この方法の良いところは、全く手間がかからないところです。物件を購入した時の収支シミュレーションはもちろん、銀行融資のファイナンスアレンジまで全て丸投げできるので、本業が忙しい人にはもってこいです。
ただ、先にも話した通り、昨今の市況では投資妙味のある物件はかなり稀少です。一部の資産家の人を除いて、この受け身の姿勢で良い物件に巡り会える人は少ないかもしれませんね。
私も当初、同じように待ちの姿勢でいたので、時間が経過するばかりでした。このままでは不味いとネットにある物件を自ら検索し始めたら、今度は自分に適している物件は何なのかがわからなくなってしまいました。
ネットには新築から中古、戸建から大規模な1棟ものまで幅広く物件が掲載されています。自分に融資がつくかどうかもわからないまま闇雲に検討していると、挫折しかけてしまうこともありました。
■ 買えない状況をブレークスルーするために
もし同じような状況にいて打開したいと言う人には、不動産投資家の人に会いにいくことをオススメします。自分の属性に近い不動産投資家を見つけて、その人が購入した物件を見せてもらったり、購入ルートやどの金融機関を使っているのかなど思い切って聞いたりするのです。
不動産投資家は「持ちつ持たれつ」という関係性を理解している人が多いので、あなたが礼節を重んじて接すれば、きっと色々教えてくれると思います。私自身は、運よく身近に不動産投資をしている先輩がいて、その人をメンターとして慕わせてもらうことができました。
その人と私は年収や金融資産、家族構成までほぼ一緒。住んでいる場所はちょっと離れていましたが、私より不動産投資で2年ほど先行していて、成功したことはもちろん、失敗したことまで包み隠さず教えてくれました。
特に彼が最初の1棟目を個人事業主名義で購入したことを後悔していて、「 我々のような属性は最初から法人名義で買うべき 」と力説してくれたのが大きかったです。私にはこのアドバイスが見事にはまり、そのおかげで次々と物件を購入することができました。
※どうして法人名義で買った方が良かったのかについては以下のコラムが参考になると思います。
参照:私がFIREするために、30代で不動産投資の法人を設立して、収益用不動産を買い進めた理由
■ 身近に師匠やメンターが見つからないときは?
とはいえ、私のように身近に師匠やメンター的な存在が見つかるとは限りませんよね。そのような人は、大家の会にアクセスしてみることをオススメします。物件を持っていなくても歓迎してくれる会もたくさんあるので、その点はご心配なさらないでください。
参加者間で助け合う互助会のような会もあれば、投資手法を指南してくれる投資塾のような会まで様々あるので、ご自身に合いそうなものに参加してみると良いと思います。
その会のホームページのみならず、主催者や参加者のSNSをチェックしてみるといいですよ。活動内容のみならず、その人たちのライフスタイルが垣間見られます。ご自身の属性に近しいか、人生の価値観が合いそうかなどの観点から、入会する参考にしてみてください。
きっと、主催者や参加者の中に、良い師匠やメンターとの出会いがあるはずです。ここは賛否両論あるかと思いますが、私は仮に会費が発生する有料の会でも、それを惜しまずに参加してみるのも手だと思います。
余談ですが、私も月額会費が5千円ほどの文章ライティングのオンラインサロンに入会しています。私の叔母が70代になってもフリーの雑誌ライターをしていて、そのライフスタイルに憧れて3年前に入会しました。
気の合う同い年のお師匠様に文章の書き方についてレクチャーしてもらっていまして、その成果がこのコラムにも出ていると思っています( 出てますよね? ね? )
冗談はさておき、「 情報は金なり 」と言いますので、有料でも先行投資だと思って取り組んでみるのが良いと思いますよ。もし期待した通りでなければ、すぐに退会すればいいだけなのでリスクもそう高くないと思います。
■ 大家の会や投資塾に入会するときの注意点
ただ、大家の会や投資塾に入会するにあたってトラブルも起きているようなので、注意が必要です。具体的には下記のような内容をよく耳にします。
・高額の入会金を支払ったのに、期待した活動やコンテンツではなかった
・入会後に投資商品やサービスを購入するように執拗に迫られた
・入会後に投資商品やサービスを購入するように執拗に迫られた
これにはきっと双方に言い分があり、多分に誤解も含まれるでしょうから、私はどちらが良い、悪いと言うつもりはありません。
しかし、一つ言えるのは、お金を支払うのであれば身の丈にあった金額に抑えておくことが重要だということです。大きな金額を無理して支払ってしまうと、それに見合ったリターンが得られるまで、退会できないという悪い心理的なプレッシャーを感じるようになってしまいます。
もしそうなると大きなトラブルに発展しかねないし、何よりそれで貴重な不動産投資の購入資金を減らしてしまっては本末転倒ですよね。
■ 大家仲間に会いに行こう!
あいにく、私が主催する大家の会( 良賃会 )は、私が建築学部の勉学を優先するために、当面の間、入会募集を見合わせています。しかし、6月からセミナーでの登壇は再開させていただく予定なので、もし良かったらご来場ください。
参加者さん同士で交流する場も作りたいと思っているので、その中にも将来の師匠やメンターさんが見つかるかもしれません。詳細が決まりましたら、私のTwitterなどでお知らせさせていただく予定です。
今は全国各地に必ずと言っていいほど大家の会が存在します。これらの会を活用しない手はありませんね。気が引けたりすることもあるかもしれませんが、ぜひ良い師匠やメンターを探しに出かけてみて下さい。
自分の属性に合った不動産投資の手法が見えてくると思いますよ。では、また♪