「神戸ポートタワー」の運営事業者は
神戸に本拠を置く3社に決定
株式会社神戸ウォーターフロント開発機構は2023年4月18日付けのニュースリリースで、現在改修工事中の「神戸ポートタワー」の運営事業者を公表。
「“神戸らしさ”を感じるコンテンツ」「空間デザイン」「人を惹きつける、新しく変化のある仕掛けづくり」などの観点で最も優れていた事業者として、株式会社フェリシモ、株式会社クレ・ドゥ・レーブ、熾リ(いこり)株式会社と、神戸を拠点とする3社に決定した。
1963年の開業以降、ウォーターフロントエリアのランドマークとして親しまれる神戸ポートタワーは、2021年10月より耐震補強工事に着手。今回の工事で、屋内最上層の展望層5階の上部には屋上フロアも新設される。
なお、リニューアルオープンは神戸ポートタワーが60周年を迎える2024年春を予定している。
展望施設を運営するフェリシモの
コンセプトは「brilliance-赫(かがや)き」
生活雑貨通信販売大手の株式会社フェリシモは、新たに設置される屋上フロアをはじめ、展望層の5フロア、低層1階のエントランスエリア、低層2~3階の共有フロアを運営。そのコンセプトは「brilliance-赫(かがや)き」だ。
展望層5フロアへ続く1階エントランスなどの低層部は、新しい神戸ポートタワー体験を予感させる演出が楽しめる空間構成を計画。展望層3階には、国内でも貴重な「回転フロア」を活用し、デザイン都市・神戸を眺めながら飲食ができるメリーゴーラウンドカフェ&バーを設置する。
そして展望層5階には、神戸ポートタワーの“赫き”を表現した「Brilliance Museum-光のミュージアム」をオープン。光をテーマとした作品を展示する。
神戸ポートタワーの周辺用地では、タワーを訪れる人々のワクワク感を高めるゾーンとしてバリエーション豊かなイベントを計画している。
そのほか、今回未発表のプロジェクトも始動しており、オープンまでに新情報を発信する予定。これまでになかったコンテンツを用意して楽しい空間を生み出し、年間を通じて神戸ポートタワーのさまざまな表情が楽しめるプランを次々に展開していく。
低層部では地元の産業、食材を活かした
飲食・物販のテナントを運営
3・4階の低層テナント運営は、レストランやウェディングなどを展開する株式会社クレ・ドゥ・レーブに決定。神戸市、兵庫県産のフルーツをメインに使ったスイーツやドリンク、どこか懐かしさを感じさせるようなフードメニューを軸としたカフェ・レストラン&バーを展開する予定だ。
2階の物販店は、地場産業の商品開発やプロデュース業などを展開する熾リ株式会社が運営。神戸の地場産品・工芸品・食品・ファッションなどをバックボーンにコラボレーションやワークショップなどを行うほか、新長田で創業50年を迎える「神戸ザックIMOCK」のザックやバッグ、雑貨を販売する。
衣・食・住だけにとどまらず、五感を通じて神戸を体験できる場にリニューアルされる神戸ポートタワー。今後も進化を続けるさまざまな企画・計画から目が離せない。
健美家編集部