• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

人気エリア吉祥寺の真北、西武新宿線の武蔵関駅周辺でまちづくりの動き。2024年度に地区計画の策定へ

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2024/02/17 配信

西武新宿線 武蔵関駅南口の様子
西武新宿線の武蔵関駅。23区内でありながらも都心の真ん中というわけではなく、静かな環境を好む人には向いているエリアだ。

西武新宿線の連続立体交差事業に合わせた動き

東京の人気エリア、吉祥寺の真北に位置する武蔵関駅の周辺でまちづくりの動きが出てきている。

武蔵関駅はJR・京王の吉祥寺駅から真北へ約3km進んだ先に位置しており、西武新宿線の停車駅だ。各駅停車に加えて準急の電車が停車する。

準急を使った場合、武蔵関から高田馬場までの所要時間は約15分、西武新宿までの所要時間は約20分だ。

西武新宿線の黄色い電車
西武新宿線は新宿から野方・田無などを経て拝島までを結ぶ電車だ。2022年度における武蔵関駅の1日平均乗降客数は27,659人。

駅周辺の環境としては、生活利便施設が駅周辺にコンパクトにまとまっており、少し離れると住宅街が広がっている。

駅直結の商業施設はあるものの、そこまで規模は大きくないため、買物の目的によっては吉祥寺まで行かなくてはいけないことも。

買い物などを全部近場で済ませたい人には不向きだが、閑静な環境を好む人には良いエリアと言えるだろう。

なお、繁華街と言えるようなエリアが無いことから、比較的治安が良いのも特徴的だ。

武蔵関公園
武蔵関駅の西にある武蔵関公園の様子。駅の南側には特に、体育館などの運動用施設や公園が多い。

街づくりの動きが出てきたきっかけは、踏切の除却に向けた西武新宿線の連続立体交差事業だ。

中井駅~新井薬師前駅間の地点から野方駅までの区間が地下化され、野方駅から西武柳沢駅までの間が高架化される。

連続立体交差事業の対象となっている通過区間は中野区・杉並区・練馬区など。

各自治体は西武新宿線の連続立体交差事業に合わせた各駅周辺の街づくりについて検討を進めており、武蔵関駅が位置する練馬区も同様の動きを見せている。

2024年初頭時点におけるまちづくり構想の内容は

武蔵関駅周辺のまちづくりについて、練馬区はこれまでに都市計画の策定や地元住民向けのオープンハウス(参考資料の展示や区職員による都市計画説明会など)などを実施している。

武蔵関駅周辺のまちづくりに関する目玉は、駅北口における駅前広場の整備だ。駅前広場の整備が検討されているのは駅北口を出てすぐの場所。

武蔵関駅 北口駅前広場 計画地位置図
西武新宿線の線路と石神井川に挟まれたエリアが駅前広場の計画地だ。なお、西側では都市計画道路の補助第230号線が計画されており、将来的に北の新青梅街道と南の青梅街道を結ぶ道路ができる見込みだ。

※引用:練馬区

武蔵関駅周辺の交通環境については、以下のポイントが解決すべき課題として挙げられている。

  • 駅直近のバス停が分散している上に、駅から離れている。
  • バス運行ルートの大半は歩道のない道路であり、バスに乗り降りする人の安全が十分に確保されていない。
  • 駅の利用者が集い憩うスペースが整備されていない
武蔵関駅周辺におけるバス乗場などの様子
武蔵関駅の周辺におけるバス乗場などの様子。23区内では、歩道の整備されていない道路に設置されたバス停はそこまでめずらしくない印象だ。しかし、武蔵関駅の周辺は道路が狭く危険と言える。

※引用:練馬区

なお、武蔵関駅の南口には、小さいながらもバス乗場とタクシー乗場のまとまったスペースが確保されているが、北口には公共交通を利用するためのスペースが設けられていない。

このため、利便性と安全性の確保を目的として、北口にも交通広場を整備することが決まった次第だ。

武蔵関駅 北口の交通広場イメージ図
交通広場のイメージ図。緑地がかなり多く設けられるような印象を受ける。

※引用:練馬区

場所の割にローカル感の強い武蔵関駅周辺の印象が変わるきっかけになるのではないだろうか。

まちづくり構想の他の内容としては、青梅街道と新青梅街道とを南北につなぐ都市計画道路に関するものや、駅周辺の建物に関する高さ制限および建物のセットバック制限などに関するもの。

南北の幹線道路をつなぐ都市計画道路は、西武線が高架化されるからこそ作れるものだ。

いずれも駅周辺住民の利便性向上に貢献するものと言えるだろう。線路の高架化やまちづくり構想の実現に向けた進捗に要注目だ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

最新の不動産投資ニュース

ページの
トップへ