東京都は都内で優先して整備すべき鉄道路線として5路線を決め、国土交通省の交通政策審議会が2015年度中に新たな整備路線を答申するのを前に今夏にも提示を予定している。
今回、整備すべきとして挙げられた路線は
①東京メトロ有楽町線豊洲駅から半蔵門線住吉までの延伸。
②都営大江戸線光が丘駅から練馬区大泉学園町までの延伸
③JR田町駅などから羽田空港を結ぶJR東日本羽田アクセス線
④多摩都市モノレール上北台駅からJR八高線箱根ヶ崎駅までの延伸
⑤同じく多摩都市モノレールの多摩センター駅からJR横浜線町田駅までの延伸
で、地元が推進運動を進めているJR蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ新空港線(蒲蒲線)は含まれなかった。
これらの路線のうち、羽田アクセス線以外は2000年の審議会で新規整備路線として挙げられながら着手されておらず、今回再度交通政策審議会の答申に盛り込まれても確実に整備されるわけではない。とはいえ、このところの開発推進の流れを考えると、今回はという期待が高いのは事実。今後の動向に注目したい。
健美家編集部(協力・中川寛子)