渋谷駅からつながる文化村通りに新施設
英国系の高級ホテルの開業も決定!
現在、複数の再開発プロジェクトが進行している、東京・渋谷。ここ数年だけでも「渋谷ストリーム」や「渋谷スクランブルスクエア」などが誕生して新名所として賑わっているが、2023年9月には文化村通りの旧ドン・キホーテ渋谷店跡地に「道玄坂通 dogenzaka-dori」(以下、道玄坂通)が開業する。
「道玄坂通」は、ドン・キホーテなどを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが「渋谷区道玄坂二丁目開発計画」として進めていたプロジェクト。今年9月に施設名称が決まった。
「道玄坂通」は高さ115m、地上28階・地下1階で、1階から2階の「ショップ」、2階から10階の「オフィス」、11階から28階の「ホテル」からなる大型複合施設。最大の特徴は、文化村通りに2つ、道玄坂小路に2つの出入り口を設けていること。道のように施設内を通り抜け、施設周辺を回遊することができる。
2フロアからなるショッピングエリアは店舗が軒を連ねる商店街のような空間で、オフィスは最国際的なビジネスシーンに相応しいオーセンティックなロビーを3階に有し、最先端の設備を用意する。
ホテルは世界各地に開業予定を含め254軒を開業するライフスタイル・ブティックホテルブランド「ホテルインディゴ」を誘致した。2020年に開業した「ホテルインディゴ箱根強羅」、2022年に開業した「同軽井沢」、「同犬山有楽苑」に続き、国内で4軒目になる「ホテルインディゴ東京渋谷」がオープンする。
運営するのは、世界有数のホテルグループである英インターコンチネンタル ホテルズ グループ(IGI)とANAによるIGI・ANA・ホテルズグループジャパンだ。同社はホテルインディゴブランド以外に、全国でANAクラウンプラザホテルやインターコンチネンタルホテルなどを手掛けている。
ホテル内には屋外テラスのあるカフェ&バー、フィットネスジムのほか、上昇階を占める客室からは、晴れた日には富士山や東京スカイツリーなどパノラマビューの景色を楽しむことができる。3階のエントランス付近にはイートイン&テイクアウトができるカフェも併設する予定だ。
渋谷にはすでに多くの複合施設が稼働しているが、「道玄坂通」は駅から近く、大通りに面していることからアクセスしやすい。何よりも、複数の出入り口があるので開放的で、来街者に親しまれる場所になるだろう。
近年、同エリアには大手IT企業のオフィスが集まっていて、ホテルは宿泊需要にも応えるに違いない。
さらに今後、2023年には「渋谷駅桜丘口地区市街地再開発事業」、2024年度には「渋谷二丁目17地区」も竣工する予定だ。
また、ハチ公像のある西口駅前広場の整備、その地下にはタクシープール、JR線・東京メトロ銀座イセン改札からハチ公広場、渋谷マークシティ内の京王井の頭線改札・道玄坂をつなぐ西口アーバン・コアなど、渋谷駅の機能も2027年度ころまでに整備されるようで、これらが完成すると駅周辺を含め渋谷の様子は様変わりするだろう。
ビジネスやプライベートでまちにやってくる人はさらに増え、近隣の住環境にも影響を与える。そんな大きなプロジェクトと言えるだろう。
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健美家編集部(協力:
(おしょうだにしげはる))