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東京・足立区の竹ノ塚駅高架下で商店街の開発がスタート。2024年5月に完成予定

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/06/06 配信

竹ノ塚駅
竹ノ塚駅東口の様子。平日の日中にもかかわらず、電車の乗降客や駅前の人通りはかなり多い。

知名度はそこそこでも生活利便性は高い街

関東圏で鉄道事業や都市開発を手掛ける東武鉄道は、東京都足立区の竹ノ塚駅周辺で、高架下のスペースを活かしたアーケード商店街の開発を推進すると発表した。

竹ノ塚駅は足立区の中央北寄りに位置する駅で、東武スカイツリーラインの停車駅だ。西新井の隣駅であり、北千住からは5駅目、電車で10分前後となっている。

竹ノ塚駅から東京駅までは、上野で乗り換えれば30分~40分程度。竹ノ塚は埼玉県との県境にあたるが、東京都心からの通勤圏内にあると言えるだろう。

竹ノ塚駅前商店街
実際に足を運んでみると「住みやすそうな街」というのが竹ノ塚の印象だ。

なお、竹ノ塚駅に停車するのは各駅停車のみであり、急行電車などは停車しない。

東武鉄道のウェブサイトによると、竹ノ塚駅の乗降客数は1日平均で59,069人(2021年度)。JR東日本管内の駅と比較すると、横浜市の鶴見駅(61,833人)より少なく、埼玉県の北朝霞駅(58,234人)より多い。

竹ノ塚はそこまで知名度が高い街というわけではなく、足立区の中でも北千住・亀有・綾瀬などの陰に隠れがちだ。

しかし、東武線沿線駅の乗降客数を見ると、竹ノ塚駅の乗降客数は足立区の中で北千住駅の次に多い。

北千住駅
足立区で最も大きな街と言えば、足立区の玄関口に位置する北千住だろう。北千住駅の乗降客数は東武線だけで1日平均約35万1,000人(2021年度)に上る。

なお、足立区というと東京の下町というイメージが強く、竹ノ塚もその例に漏れない。

駅の西口側には下町を象徴するような細い路地が入り組んでおり、昔ながらの居酒屋などが軒を連ねている。

一方で東口側は駅前に交通広場が整備されているなど、開けた街という印象だ。

駅の目前には公営団地が並んでいるが、その1階部分には多数の飲食店やスーパーなどが軒を連ねており、少し歩けばドン・キホーテもある。

竹ノ塚駅前商店街
駅前に立ち並ぶ団地のほとんどは、1階部分が店舗になっていて商店街を形成している。

竹ノ塚駅周辺の生活利便性は高い一方で、交通利便性も低いわけではない。

北千住と比較すれば家賃水準も一回り下がるので、都心勤めの単身者やDINKS世帯には住みやすいのではないだろうか。

約25店舗の商店街を開発

東武鉄道が商店街開発に乗り出すきっかけとなったのは、2022年3月に完了した東武線の連続立体交差事業だ。

竹ノ塚駅
高架化が完了した竹ノ塚駅の様子。外観はガラス張りになっており、駅の東西がつながっている印象を持たせるデザインだ。

※引用:東武鉄道

竹ノ塚駅が高架化されたことで、踏切2か所を除却したほか高架下にスペースができた。高架化工事の着手は2012年だったので、約10年かけて高架化が完了したことになる。

竹ノ塚駅の高架化完了後に、東武鉄道は足立区およびUR都市機構とまちづくり協定を締結、駅周辺の開発について検討を重ねてきた。

新設される商店街の敷地面積は約5,300㎡・店舗面積が約2,300㎡(約697坪)の予定。

竹ノ塚駅高架下開発配置図
駅舎を囲むような形で商業施設がつくられることがわかる。

※引用:東武鉄道

現在予定されている店舗数は約25店舗で、その内訳はまだ発表されていないが、東武鉄道のプレスリリースには食料品・飲食・雑貨などの店舗を誘致する予定と記載されている。

工期は2023年6月~2024年5月。商店街の開業は2024年度上期の予定だ。

竹ノ塚駅高架下工事現場
2023年6月時点における高架下工事現場の様子。大勢の作業員が造成作業をしていた。

昔ながらの下町というだけあって、駅周辺にも古くなった建物は多い。高架化によって駅舎が新しくなったうえ、駅の足元に新たな商業施設もできるとなれば、街の印象も変わってくるのではないだろうか。

竹ノ塚駅商店街施設イメージ図
東武鉄道がプレスリリースで公開した商店街の完成イメージ図。訪問者が休憩できるようなスペースも設けられるようだ。

※引用:東武鉄道

2023年6月時点では、高架下商店街以外の開発計画は特に発表が無いものの、東武鉄道・足立区・UR都市機構の協定は2025年3月末までとなっている。

他にも何かしらの開発計画が発表されることを期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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