不動産業界向け垂直統合SaaS「いえらぶCLOUD」を提供する株式会社いえらぶGROUPは、不動産会社・エンドユーザーに対して「住まい探しにおけるポータルサイト・SNSの利用状況に関する調査」を実施。エンドユーザー1,738名、不動産会社479名、有効回答数2,217件の調査結果を発表した。
■Z世代の住まい探しはSNSへシフト!一方、不動産会社の6割以上はSNS運用せず。課題は人材不足
不動産会社が予想する「今後伸びると思う集客方法」で、SNSが1位(57.8%)となった。エンドユーザーに聞いた「今後使いたい住まい探しの情報収集の方法」でも、Z世代(※1)の回答でSNSが1位(38.6%)になっている。不動産会社・Z世代ともにSNSへの期待が高まっていることがわかる。
これに対し、不動産会社の6割以上はSNSを運用できていない。
SNS運用をしていたがやめた理由の1位は「担当できる社員がいない」(28.8%)、SNS運用をしていない理由でも「担当できる社員がいない」(42.8%)が1位となっている。
不動産業界は社員10人未満の事業所が95.3%(※2)、業界で働く人の46.1%(※3)が60歳以上と人手不足・高齢化が進んでおり、SNSに注目しているものの手が回らない現状が明らかになった。
運用を継続できている不動産会社では、「担当できる社員がいない」は運用上の課題の7位(10.2%)と多くないことからも、SNS運用できる人材がポイントとなることが推測される。
■9割が「住まい探しにSNSが役立った」と回答。SNSからの反響経験がある会社も7割超え
住まい探しにSNSを利用したエンドユーザーの91.4%が「SNSは役立った」と回答している。また、SNS運用をしている不動産会社の76.0%が「SNS経由の反響を得たことがある」と回答しており、SNSの存在は無視できないものになっている。
■住まい探しに使うSNSはテキストから動画へ。不動産会社も動画SNSに注力
不動産会社が注力するSNSにも変化が起きている。現在運用しているSNSの2位、3位はFacebook(40.7%)、Twitter(39.5% ※4)だったが、今後注力したいSNSの2位、3位はそれぞれYouTube(53.7%)、TikTok(43.2%)となった。
エンドユーザー全体が「住まい探しに使ったSNS」の1位はTwitter(55.1%)だったが、Z世代が「今後住まい探しに使ってみたいSNS」ではTwitterは4位(26.0%)になり、3位にTikTok(41.6%)が浮上した。この結果からも、今後の住まい探しで動画SNSの利用が増えていくことが予想される。
■いえらぶGROUP 常務取締役 庭山健一氏 コメント
『今回の調査から、SNSを使った住まい探しへの期待感と課題が見えてきました。
Instagram・YouTube・TikTokなど、ニーズの高いSNSが「レコメンド型」である点にも注目しています。レコメンド型のSNSはエンドユーザーの関心に合わせてコンテンツを表示するため、アルゴリズムの理解がとても重要です。
そしてまた、不動産業界は人員不足・高齢化が深刻です。日々の業務遂行にも課題がある中でSNSを効果的に運用することは難しく、悩まれている不動産会社様も多いのではないでしょうか。当社ではSNS総フォロワー53万人のいえらぶクリエイターズを中心に、運用ノウハウを蓄積しています。今後ともノウハウを広く業界に発信し、不動産会社様のSNS活用をサポートしてまいります。』
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■調査概要
調査期間:2023年6月28日(水)~2023年7月21日(金)
調査機関:自社調査
調査対象:〈エンドユーザー〉いえらぶポータル利用ユーザーや当社SNSフォロワーなど、〈不動産会社〉いえらぶCLOUDを利用するクライアントなど
有効回答:〈エンドユーザー〉1,738件、〈不動産会社〉479件
調査手法:インターネット調査
◎グラフの詳細な数値・世代別の数値
健美家編集部