高齢化とともに、一人で自宅内で亡くなる、いわゆる孤独死が増えている。これに関し、一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会がレポートを出している。題して「孤独死現状レポート」。
具体的には一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会が会員各社が持ち寄った孤独死支払案件データを統計化し、賃貸住居内における「孤独死の実像を統計データで示した」もの。これまで類似のデータが少なかっただけに参考になるはずだ。
さて、その最新レポート(第3回)が2018年3月に出されている。レポートの冒頭では賃貸住宅に限らず、日本全体として高齢単身世帯が増えていることなどから孤独死は増加傾向にあるとされており、それぞれの立場からの備えが必要であることが示唆されている。
■全体の8割が男性、60代が最多
実際の孤独死者の統計で目立つのは男性の割合が非常に高いこと。比率でいうと8対2である。これについては以下のデータで死後発見されるまでの日数も女性のほうが早く、男性は時間がかかる傾向がある。
高齢男性の引きこもりが社会問題化しているが、そうした社会性の有無が孤独死にも影響す
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