東京都下にある昭島市には、JR青梅線の駅がいくつか設置されている。
JR青梅線の立川駅近接エリア各駅の様子は
JR青梅線はJR中央線との相互乗り入れを終日実施しており、完全とは言えないながら、ある程度は一体化した運用がなされている状況だ。
JR青梅線の始発駅は多摩地区の一大ターミナル立川であり、立川駅を出た電車は、西立川→東中神→中神→昭島→拝島と停車していく。拝島駅は西武拝島線やJR五日市線、JR八高線などが集まるなど、多摩西部における交通の要衝となっている。
JR青梅線の立川駅から中神駅までの各駅を、簡単に見てみよう。
電車は立川駅を出発すると、まず西立川駅に停車する。西立川駅は立川駅の隣駅とは思えないほど閑静で、駅前には広大な国営昭和記念公園が広がっている。

国営昭和記念公園付近はもともと陸軍立川飛行場であり、戦後はアメリカ空軍立川基地として朝鮮戦争やベトナム戦争時にも運用されていたが、拡張された横田基地(旧・陸軍多摩飛行場)へ少しずつ移転が進み、紆余曲折を経て日本に全面返還された。

現在は、陸上自衛隊の駐屯地や立川広域防災基地などもアメリカ空軍立川基地の跡地に整備されており、災害時の広域避難場所としての機能も有している。
西立川駅を出発すると、次は東中神駅に停車する。
東中神は、駅の南側に大きな昭和公園が広がっており、野球場・陸上競技場・テニスコートのほか、自由広場や小動物園もあり、スポーツだけでなく、市民の憩い場にもなっている。夏には高校野球の西東京大会が開催される野球場としても、有名だ。
東中神を出発した電車は、次の中神駅に停車する。

中神駅は1908年の設置であり、100年以上の歴史を持つ。中神駅からは立川駅まで7分、直通の青梅特快では新宿駅まで32分、東京駅までは約47分の乗車時間で結ばれている。
朝の上り電車は、6時台10本・7時台14本・8時台10本の設定があり、平日日中時間帯は毎時5本~7本程度の本数である。JR中央線の乗り入れ電車も少なくないので、例えばグリーン車を使うなどをすれば快適な通勤もできるだろう。
中神駅北側で進む整備計画では二つの公園を新たに整備
そんな中神駅周辺では、公園の新設工事が進められている。

公園整備を含むまちづくりについて、昭島市では「中神駅北側地域整備計画」を策定し、土地利用や道路整備及び公園・緑地整備の基本方針を定めている。
このうち公園整備については、以前より計画がなされていた南文化公園と新畑公園の二つの公園を今後早期に整備する方針を定めており、一足先に南文化園については、昨年12月より使用が開始されている。

南文化園は、インクルーシブ遊具(複合遊具、ブランコ)・幼児用遊具・トイレ・ミスト・ベンチ・園路・四阿(あずまや)・駐輪場・くじら山(築山)などが設置されており、これは複数回開催されたワークショップやアンケートなどで、地域住民の要望をできるだけ取り入れた結果となっており、子どもたちの遊び場として今後活用されていくことになるだろう。

昭島市としては、地域の皆様に親しまれる公園を目指し、公園周辺の皆様からのご意見を伺いながら事業を進めるとしており、周辺住民の期待は改めて高まりつつある。
その新畑公園予定地は昭島市中神町字中新畑周辺であり、今後の工事期間は令和7年9月8日から令和9年1月29日までと公表されている。

公園の中身としては、子どもたちが気軽にボール遊びができるようなボール遊び場整備、幼児の遊具広場や芝生広場、かまどなど防災用も兼ねたベンチ設置や、健康遊具なども用意される予定だ。

ボール遊び場では、ドッジボールが複数面行なえるような広さの確保やバスケットゴールの設置も予定されており、幅広い年齢層からの活用が期待されそうだ。

南文化園の広さは約4900㎡、今後整備が進む新畑公園の広さは約5800㎡となっており、東中神駅にある既存の昭和公園や国営昭和記念公園と合わせて、「ウェルビーイング」(心身ともに満たされた状態)になれる施設がさらに増加していくことになる。
中神駅を不動産視点で見てみると
では、中神駅周辺の不動産相場も見てみよう。
中神駅徒歩15分圏内の売地は、坪単価60万円台~100万円程度であり、都内への通勤圏内ということを加味しても求めやすい価格帯。
売り中古戸建は3000万円台からが相場であり、しかし売り物が多い雰囲気ではない。
これは商業施設が充実しているお隣の昭島駅まで近いことや、立川駅まで電車で7分ということで行きやすいこと、公園が多いことから引退世代や子育て世代まで暮らしやすいので、駅勢圏の物件は比較的引き合いが多いことなども影響しているようだ。
今回中神駅北口方面に新設される新畑公園付近には、日本航空電子工業・農林中金昭島センター・HOYA・日本電子など様々な企業がオフィスや工場を構えており、立川方面への通勤・通学以外にも地元エリアでの職住接近を目的とした賃貸需要があり、売買含めた不動産市況は底堅いようだ。

JR青梅線沿線はエリアによっては先行きの人口減少懸念などで、不動産価格が軟調な場所もある。しかし地価は比較的手頃感があり、需給バランスが良好で有望なエリアも散見されるので、沿線全体に関して今後も注目していくと投資妙味があるだろう。
執筆:(ほったあつひろ)







