私のセミリタイア観

「 不動産投資は一生できる職業である 」とよく言われます。しかし、それはあくまでも「 投資 」の話であって、私のような自主管理大家となると、一生できるとは限りません。

高齢になって判断能力がなくなれば、入居者さんからの要望を聞けなくなり、顧客満足度が下がり、退去が増えて、物件の再生も厳しくなる･･･その先には、借金だけが残ります。

高齢になればなるほど、知識が増えて、人間的にも成長していけるならいいのですが、実際にはそうではありません。多くの人はだんだんと頑固になり、新しいことを吸収できなくなります。私だけが、そうならないとは限りません。

大家が年をとって困るのは、入居者さんだと書くと、「 一番困るのは親族や自分じゃないの？ 」と言われることがあります。確かに大家が高齢で亡くなった場合で、事業承継ができていないと、後継者は困るでしょう。

最近、いくつか相続絡みの物件を購入したのですが、売主さんに、「 親族（ 子供たち ）には不動産をさせたくないから、安くてもいいから買って欲しい 」とお願いされる事がありました。

実際、そのような物件はかなり放置気味になっていて、入居付けするにも苦労します。集合住...