前回のコラムでも触れましたが、私は毎年1月になると、税務署に確定申告書を郵送します。その際に控・返信郵便切手貼付済返信用封筒を同封し、受領印押印の上、返送してもらいます。すると、1ケ月位して所得税還付通知書が届き、はれて所得税還付となるわけです。
ほとんどの場合は、確定申告はそれで終わりです。しかし、そうでないときもあります。どういうことかというと、所得税還付が終わって数か月後に、税務署から次のような出頭命令のハガキが届くことがあるのです。
「 質問したいことがあるので、○月○日税務署に出頭して下さい 」
私は平日は勤めがありますし、そんな暇はありませんから、即出頭せずに、まずは税務署に電話をします。
「 ハガキをいただいたのですが、どのような質問でしょうか? 」
すると、質問といってもたいしたものではなく、単なる税務署の勘違いだったことが何度もありました。
【 ケース1 】
博多駅近物件( 祇園 )について、普通に購入したのにもかかわらず、「 贈与税の申告はどうなっていますか? 」ときかれました。
この物件について贈与を受けたか、購入資金を誰かから贈与を受けたかとでも思ったのでしょうか。
「 私の一族は親をはじめとして、貧乏人ばかりですし、私に贈与してくれる奇特な人など誰もいやしません。いたら紹介して下さい 」と返事をしておきました。
【 ケース2 】
「 借入金合計が合わない。どこか間違っているのでは? 」ときかれました。
そんなはずはないので、逆にこちらからきちんと提出した資料を見てくれていますかと質問しました。
すると、私は借金が多いので、1枚に書き切れず、2枚に渡っていたのですが、税務署の方で2枚目を見落としていたとのことでした。
ちゃんと全部見てから、連絡して欲しいものです。
【 ケース3 】
「 事業税の申告はどうなっていますか? 」ときかれました。
私の場合、規模は小さく赤字ですし、事業税対象ではないので、関係ありません。
【 ケース4 】
「 消費税の申告はどうなっていますか? 」ときかれました。
私は消費税課税対象申請はしていませんし、消費税課税事業者ではないので、これも関係ありません。
【 ケース5 】
該当無しの項目を空欄にしていた部分について、「 その場合は、『 0 』と記入しておいた方がいいですよ 」といわれました。
「次回からはそのようにします」と答えて、終了しました。
これらのいずれも、電話で済んだ次第です。それにしても、こんなつまらないことで、都度都度、平日、勤めを休んで税務署に呼ばれたのでたまったものではありません。
もしかして、税務署はカマをかけているのでしょうか?
とりあえず、税務署に呼んでしまえという作戦でしょうか?
税務署に一歩でも足を踏み入れたら、質問・拷問( ? )攻めにし、カツ丼でも出して、最後は、郷里のおふくろの話でもして、落とそうとでもいうのでしょうか?
心理学的にも、敵陣で戦うのは、それだけで、大分と不利だと聞いております。スポーツでも、そうですよね。ホームグラウンドと、ビジターとしてでは、気分的にも、随分と違うと思います。
もちろん、私は脱税等、意図的に悪いことをしているわけではありません。それでも、あのような場所でドキドキするのは、精神衛生上、良くありませんし、何より時間が無駄になります。
しかし、いつも電話で終わることばかりではありませんでした。博多駅近・名古屋駅近にアパート新築したときは、電話だけで済まされず、税務署の立入調査が入ることになってしまったのです・・・。(そのお話は次回のコラムで紹介します)。
【 まとめ 】確定申告について税務署からのお尋ねハガキがきたら、まずは、電話で確認してみることが重要です。単純な勘違い等で、電話で済むこともあります。