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投資家が今、準備すべきことーNYダウ急落と北朝鮮情勢の先にあるものー

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第196話 著者のプロフィールを見る

2018/2/10 掲載

5日のニューヨーク市場ではダウ平均株価が一時、取引期間中としては史上最大の1,500ドル以上も値を下げ、終値でも1,100ドル以上下落と、過去最大の下げ幅を記録しました。

「 米金利上昇懸念 」や「 VIX指数( 恐怖指数 )」が株価を押し下げたとされ、その後も荒い値動きが続いています。

私自身、投資家として30年近くマーケットをウォッチしてきましたが、これは非常にイヤな予感がします。前述した株価大幅下落の理由は、いかにもとってつけた「 後付け理論 」に過ぎません。

ファンダメンタルズ( 各種基礎的経済要因 )になんら懸念がないにもかかわらずこうした動きがあるということは、何らかのいわゆる「 ブラック・スワン 」が潜んでいる可能性を考慮しておく必要がありそうです。

■ 北朝鮮はブラックスワンの引き金となるか

ブラック・スワンとは、ナシーム・ニコラス・タレブが著書で説明した概念で、かんたんに言えば「 マーケット市場において、事前にほとんど予想できず、起きた時の 衝撃が大きい事象 」のことを指します。

容易に思い当たるのが「 北朝鮮情勢 」です。つまり例えば、冬季五輪開催期間中にテロが起きるなどで、あ...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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