いま損害保険業界が大きな転換期を迎えている。
損保大手4社の内の2社である三井住友海上火災保険(MS)と、あいおいニッセイ同和損害保険(AD)が、2027年4月の合併を目指して協議を始めたというニュースがそれを物語っている。この合併により正味収入保険料は3兆円規模となり、業界トップの損害保険会社が誕生することになる。
この合併が意味するものは何なのか、ここに至った業界の事情とはどんなものなのか。
そしてこのことによって賃貸不動産業界は、今後どのような影響があるのかを検証したいと思う。
・経営統合から15年あまり ついに合併を選んだ2社
前述の2社はいずれもMS&ADインシュアランスホールディングス傘下の総合損害保険会社だ。しかし系列や取引先との力関係、バランスの調整がネックとなり、同一のグループ入りから15年あまりの間合併には踏み切らずにいた。
主要マーケットも若干異なる2社だが、合併という道を選ばざるをえないほど、損害保険という事業を健全に継続させることは、きわめて難しくなってきたのだといえるのだ。
一般的に、企業同士の合併によるシナジー効果の一つとされるのが合理化だ。保険会社の経営の健全性を表す指
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執筆:(さいとうしんじ)







