宅地建物取引士資格試験の実施団体である不動産適正取引推進機構が15年度宅建士試験受付状況(速報値)を発表した。
それによると、15年度の受験申込者は24万3155人で、昨年に比べ4812人増えている。都道府県別に見ると、最も増加したのが東京都で1599人、続いて福岡県の483人、埼玉県の395人。
増減率で見てみると福島県が12.4%増、宮崎県が7.8%増、島根県が7.3%増となっている。福島県で増えたのは、同県のいわき市が今年の地価公示の上昇率1位から10位までを独占するなど、市況が好調であることによるものと速報を報じた住宅新報は推測している。
今年の試験は、宅地建物取引士となってからの最初の試験にあたる。実務的にレベルアップしているわけではないものの、資格がレベルアップしたことで資格としての価値が再認識されたのだろう。今後、試験のレベルがアップすると考える人も多く、それが今回の受験者増につながったとみられる。
健美家編集部(協力:中川寛子)